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保育士の勤務時間は?残業・休憩の実態と、働きやすい園の特徴を解説

「今日も定時に帰れなかった」「休憩のはずが、連絡帳を書いているうちに終わっていた」。そんな毎日を過ごす中で、このままでいいのかなと感じる先生もいるのではないでしょうか。

保育士の勤務時間は、働く園や雇用形態によって大きく変わります。この記事では、平均的な勤務時間やシフトの流れ、残業・休憩・休日の実態、そして働きやすい園の見分け方について解説します。転職を考えるときの判断材料として、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事は以下の方におすすめです▼

  • 毎日の勤務時間や残業の多さに、不安や不満を感じている保育士の方
  • 休憩や休日がきちんと取れているのか、今の職場に疑問を持っている方
  • 早番・中番・遅番のシフト勤務の流れを知っておきたい方
  • 正社員とパート、公立と私立など、働き方による違いを比べたい方
  • これから保育士を目指していて、実際の働き方が気になる方

この記事ではこんな情報が得られます▼

  • 保育士の平均的な勤務時間と、シフトごとの仕事の流れ
  • 統計から見た残業時間と、転職時に確かめたいポイント
  • 勤務時間が長くなりやすい4つの理由
  • 休憩・休日・有給休暇・産休育休の基本ルール
  • 働き方による勤務時間の違いと、働きやすい保育園の特徴

保育士の平均的な勤務時間

フルタイムで働く保育士の勤務時間は、休憩を除いて1日8時間が一般的です。これは保育の仕事だけのルールではなく、労働基準法で労働時間の上限が原則1日8時間・週40時間(法定労働時間)と定められているためです(労働基準法第32条)。ただ、1か月や1年の単位で労働時間を調整する「変形労働時間制」をとっていて、日によって勤務時間が変わる園もあります。

一方で、保育園が開いているのは朝7時ごろから夜19時ごろまでという園も多く、合計でおよそ12時間。一人の先生がすべての時間帯を担当するのは現実的ではありません。そこで多くの園では、出勤時間をずらした早番・中番・遅番などのシフト制を取り入れています。ここからは、休憩1時間を含む9時間の勤務を例に、3つのシフトの中身を紹介します。

出典:厚生労働省「労働時間・休日」

早番:7〜16時

早番は、園の一日のスタートを担うシフトです。出勤したら鍵を開け、換気や室内の安全確認を済ませて、子どもたちを迎える準備を整えます。早い時間は登園する子どもが少ないため、年齢の違う子ども同士が一緒に過ごす合同保育を行う園もあります。

受け入れの際に保護者の方から体調や家での様子を聞き取り、担任の先生へ確実に引き継ぐことも大切な役目です。静かだった保育室に、少しずつ子どもの声が増えていく時間帯です。

中番:8〜17時

中番は、子どもの人数がもっとも多い時間帯を支える、保育の中心となるシフトです。登園のピークに対応したあと、朝の会や散歩、製作などのクラス活動、給食、午睡と、一日の主な活動を担当します。

午睡明けのおやつまで見届けて、遅番の先生に引き継ぎます。子どもが眠っている間に連絡帳や記録を書いたり、職員会議に出たりすることも少なくありません。昼礼を行う園では、子どもの様子を共有することもあります。

遅番:10〜19時

遅番は、午前の活動や給食の時間帯から加わり、園の一日を締めくくるシフトです。夕方は降園が続くため、お迎えに来た保護者の方にその日の様子を伝える場面が増えてきます。

子どもの人数が減る時間帯はふたたび合同保育を行い、幅広い年齢の子どもを一緒に見守ります。延長保育を担当した日は、最後の子どもを見送ってから掃除や片付け、戸締まり、翌日の準備まで行います。翌朝の早番の先生に向けて申し送りを残しておくのも、遅番の仕事です。

保育士の平均的な残業時間

統計の上では、保育士の残業はごくわずかです。厚生労働省の「賃金構造基本統計調査(令和7年)」によると、保育士の残業時間(超過実労働時間数)は、企業規模10〜99人の事業所で月3時間となっています。月の出勤日を20日とすると、1日あたり約9分という計算になります。

「本当に?」と首をかしげた先生も多いかもしれません。ただし、統計上の残業時間と実際の働き方が必ずしも一致するとは限らないものです。職場によって残業時間にも差があるため、転職先を選ぶ際には、実際の残業時間や持ち帰り仕事の有無などを確認することが大切です。

出典:政府統計の総合窓口(e-Stat)「令和7年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種」

保育士の勤務時間が長くなる主な理由

定時で帰れないのは、段取りが悪いからではありません。保育園という場所の仕組みそのものに、時間が延びやすい事情があります。ここでは、多くの園に共通する4つの理由を見ていきましょう。

人手不足

勤務時間が延びる原因の一つに、保育業界全体の人手不足が挙げられます。国の配置基準を満たしていても、それはあくまで最低限の人数にすぎません。誰かが急に休んだり、体調を崩した子どもに付き添ったりすると、たちまち手が足りなくなります。

そのしわ寄せは残った先生たちに回り、一人あたりの仕事量が膨らんでいくのです。結果として本来の業務が時間内に終わらず、残業につながることもあります。頑張りが足りないわけではないのです。

延長保育

共働きの家庭が増え、夫婦ともにフルタイムで働く世帯も珍しくなくなりました。保護者の方の就労時間や通勤時間に合わせると、お迎えが19時を過ぎるケースも出てきます。夕方は子どもの人数が減る一方で、一人ずつのお迎えに対応するため、気の抜けない時間が続きます。

延長保育の利用時間が長くなるほど、遅番の先生の退勤も遅くなりがちです。さらに、家庭の事情などで遅番に入れる先生が限られていると、夕方の負担が特定の人に偏りやすくなります。

書類作成・行事の準備

保育士の仕事は、子どもと過ごす時間だけではありません。指導計画や保育日誌、一人ひとりの成長記録など、作成する書類は多岐にわたります。運動会や発表会が近づけば、衣装や小道具、飾りつけといった準備も加わるでしょう。

ところが、子どもがいる日中は保育が最優先で、机に向かう時間はなかなか取れないもの。こうした作業はどうしても降園後に回り、残業や持ち帰り仕事につながることもあります。

会議・研修

日中は子どもの保育があるため、職員会議が夕方以降に開かれる園もあります。加えて、保育の質を高める目的で、キャリアアップ研修などの受講を求められることもあります。

また、研修後の報告書づくりが、さらに時間を圧迫することもあります。研修の時間を勤務時間内にどう確保するかは、園の体制によって差が出やすいところです。

保育士の休憩時間

保育士にも、法律で守られた休憩時間があります。労働基準法では、労働時間が6時間を超えるなら少なくとも45分、8時間を超えるなら少なくとも60分の休憩を与えなければなりません。

多くの園では、子どもたちが午睡している間に先生が交代で休憩を取ります。ただ、休憩とは本来、仕事から離れて自由に使える時間のことです。子どもの様子を見守ったり、連絡帳を書いたり、電話番をしたりする時間は、休憩時間とはみなされません。

本来は、仕事から離れてほっと一息つける時間を確保することが大切です。休憩の取り方は職場ごとに違うので、見学や面接の場で遠慮なく確認してみてください。

出典:厚生労働省「労働基準情報:FAQ(よくある質問)労働時間・休憩・休日関係」

保育士の休日・休暇

働きやすさを左右するのは、勤務時間だけではありません。どれくらい休めるかも、同じくらい大きな要素です。ここでは休日、有給休暇、産休・育休について、基本的なルールと保育現場での状況をあわせてお伝えします。

休日

保育士の休日は、勤務する園によって異なります。土曜保育を行う園では交代で土曜出勤があり、その分を平日に休む形になります。運動会などの行事は週末に開かれることも多く、カレンダー通りに休めるとは限りません。

シフトの組み方によっては、連休が取りにくいと感じる先生もいます。お盆や年末年始に開園している園では、出勤となる場合もあります。年間休日数も園によって異なるため、求人票で最初に確かめておきたいところです。

有給休暇

有給休暇は、労働基準法に基づき、勤続年数と労働日数などに応じて付与されます。2019年4月からは、年10日以上付与される人に年5日を取得させることが、使用者に義務付けられています。保育園も例外ではありません。

ただ、人手不足などを理由に「休むと周りに迷惑がかかる」と遠慮し、申請しづらいと感じることもあるかもしれません。

出典:厚生労働省 東京労働局「年5日の年次有給休暇の確実な取得」

産休・育休

産休は労働基準法、育休は育児・介護休業法に定められた制度で、保育士も取得できます。復帰にあたっては「自分の子どもを預ける保育園が見つかるかどうか」と不安に感じる方もいるでしょう。この点については、保育士の子どもの入園選考で優先的な取り扱いをする仕組みを設けている自治体もあります。復帰を考えている方は、お住まいの地域の制度を早めに調べておくとよいでしょう。

出典:独立行政法人福祉医療機構(WAM NET)「産前・産後、育児休業制度の概要」

保育士の働き方と勤務時間の違い

同じ保育士でも、選ぶ働き方によって一日の過ごし方はずいぶん変わります。正社員とパート、固定勤務とシフト勤務、公立と私立。この3つの切り口で比べてみると、自分に合う働き方が見えてくるはずです。

正社員とパート

正社員はフルタイム勤務が基本で、早番から遅番まで幅広い時間帯のシフトに入ることがあります。担任を任される機会も多く、書類作成や行事の企画など、保育以外の業務も担うのが一般的です。

一方のパートは、「週3日」「9時〜15時」のように曜日や時間を限定した働き方も可能です。家事や子育てと両立しやすく、正社員と比べて業務の範囲が限られる場合もあります。どちらが良いというより、今の暮らしに合うほうを選べれば十分です。

固定勤務とシフト勤務

固定勤務は、毎日9時〜18時のように同じ時間帯で働くスタイルです。生活リズムを整えやすい点が特徴と言えるでしょう。一方、シフト勤務では、日によって早番・中番・遅番など勤務時間が入れ替わります。予定に合わせて希望を出せる園もありますが、その希望がどこまで通るかは職場しだいともいえます。

家庭との両立を考えるなら、シフトの決め方も事前に聞いておきたいポイントです。

公立と私立

公立保育園の保育士は地方公務員にあたるため、勤務時間や休日などは各自治体の条例や規則に基づいて決められています。一方、私立保育園では、運営する法人によって勤務時間やシフト、休日などの勤務条件が異なります。

同じ保育士でも、公立と私立では勤務条件や職場環境に違いがあるため、求人情報などで確認しておくことが大切です。

働きやすい保育園の特徴

保育士の勤務時間は、働く園の体制によっても変わります。同じ地域や同規模の園でも、勤務時間や残業の状況は一様ではありません。転職先を探すときは、次の3つに目を向けてみてください。

職員数に余裕がある

配置基準ぎりぎりではなく、少し多めに先生がいる園なら、急な欠勤にも対応しやすくなります。担任を持たないフリーの先生がいれば、書類作成の時間を確保したり、交代で休憩に入ったりもしやすくなります。

ちなみに、小規模保育事業(A型)は、保育所の配置基準に加えて保育士を1名多く配置するよう定められています(家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準 第29条)。「人数の少ない園ほど、一人の休みが響くのでは」と思われがちですが、制度上は保育所より余裕のある配置になっています。

業務のIT化が進んでいる

書類作成の負担を左右する要素の一つが、業務のIT化です。連絡帳を手書きではなくアプリで送れる園なら、記入作業の負担軽減につながります。指導計画や日誌をスマートフォンやタブレットで作成・共有できれば、同じ内容を何度も書き写す手間も省けるでしょう。

また、会議や研修をオンラインで行う園もあります。どのようなシステムを使っているか、見学の際に聞いてみるのもひとつの方法です。

求人に残業や有給休暇の実績が明記されている

求人票を見るときは、「残業少なめ」「休みが取りやすい」といったあいまいな言葉より、具体的な数字に注目しましょう。「残業は月平均〇時間」「有給休暇の取得率〇%」のように実績が書かれていれば、入職後の働き方をイメージしやすくなります。

数字が見当たらない場合は、面接の場で遠慮なく質問してみてください。

小規模保育園「ぽとふ保育園」で一緒に働きませんか

保育士の勤務時間は1日8時間が基本でも、勤務時間や残業の状況は、働く園の体制によって異なるものです。今の働き方に悩んでいるなら、小規模保育園という選択肢もあります。

ぽとふ保育園は、神奈川県を中心に10園以上の認可小規模保育園を運営しています。国の配置基準を上回る人数の保育士を配置し、連絡帳や月案・週案はすべてアプリで管理しています。残業はほぼなく、あっても月30分程度です。休憩は1時間確保され、年間休日は129日以上、有給休暇の取得率も90%を超えています。少人数の園だからこそ、職員が無理を重ねずに済む体制づくりに取り組んでいます。

無理なく長く働きたい方は、下記の採用情報をのぞいてみてください。

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