保育士の仕事量は多すぎる!?対処法や働き方による違いを徹底解説
子どもたちが帰ったあとの静かな保育室で、書きかけの連絡帳と日誌を前に「今日も定時には帰れないな」とため息をついていませんか?保育士の仕事量が多いと感じるのは、書類や行事の準備など、子どもと過ごすこと以外の業務が少しずつ積み上がっていくからです。この記事では、保育士の仕事量が多くなる理由から働き方による違い、負担を軽くする方法までをまとめました。これからの働き方を考えるヒントとして、ぜひ最後まで読んでみてください。
この記事は以下の方におすすめです▼
- 毎日の業務に追われ、保育士の仕事量が多すぎると感じている方
- 持ち帰り仕事が当たり前になり、ストレスを抱えている方
- これから保育士を目指していて、実際の忙しさが気になる方
- 雇用形態や施設の種類で、仕事量がどう変わるのか知りたい方
- ゆとりを持って働ける職場への転職を考えている方
この記事ではこんな情報が得られます▼
- 保育士の仕事量が多いと言われる理由
- 保育業務から行事まで、保育士の具体的な仕事内容
- 施設・雇用形態・役職による仕事量の違い
- 仕事量が多いと感じたときの4つの対処法
- ゆとりを持って働ける保育園の特徴
保育士は仕事量が多いと言われる理由
保育士の仕事量が多く感じられるのは、長い拘束時間と、気の抜けない責任が一日中重なっているからです。朝7時に開く園なら、早番の先生はまだ暗いうちに家を出ます。子どもが園にいる間は目を離せないので、書類に向かえるのは午睡の時間か、全員が帰ったあとです。
人手が足りない園では、その重さがさらに増します。朝一番に「今日、〇〇先生がお休みです」と連絡が入れば、その日の配置は組み直しになるでしょう。自分のクラスを見ながら隣のクラスにも顔を出し、予定していた製作の準備は後回しになります。
安全管理にも、ひと息つける瞬間がありません。給食ではひと口ずつ飲み込む様子を見守り、午睡中は数分おきに呼吸を確かめ、園庭では走り回る子の足元に目を配ります。そこへ「お熱が38度を超えたので、お迎えをお願いできますか」と保護者の方に電話を入れる場面が挟まれば、段取りはまた崩れていくのです。
とはいえ、どの職場でも仕事量が多すぎるわけではありません。職員の人数や仕事の回し方次第で、定時に「お疲れさまでした」と帰れる現場もちゃんとあります。
保育士の仕事内容
子どもと遊んでいる姿が思い浮かびやすい保育士ですが、実際の一日はもっと多くの仕事でできています。大きく分けると、保育業務、保護者対応、書類作成・事務、行事の準備・運営の4つです。内容を詳しくみていきましょう。
保育業務
保育業務は、朝の「おはよう」から夕方の「また明日ね」まで、子どもの生活まるごとを支える仕事です。汗をかいたら着替えを手伝い、給食ではスプーンの持ち方を見守り、おむつ替えやトイレに付き添います。
その合間に、散歩や手遊び、季節の製作も取り入れていきます。同じ「遊び」でも、年齢によって関わり方は変わります。0歳児なら抱っこで目を合わせながら歌ったり、4~5歳児なら、たとえばドッジボールのルールでもめた子たちの話を聞いて間に入ったりすることもあります。発達段階やその子の状況に合わせて関わり方を考え続けるので、体だけでなく気持ちも使います。
保護者対応
保護者の方とのやりとりも、毎日欠かせない仕事です。連絡帳には「お昼は完食しました」「お散歩で見つけたダンゴムシを大事そうに持ち帰っていました」など、その子らしい一場面を一人ずつ書いていきます。
お迎えのときは、靴を履かせながらの短い時間で「最近、夜泣きが増えて」といった相談を受けることも。個人面談や保護者の方からの要望・相談に向き合う場面もあり、一言ずつ言葉を選ぶ気遣いが欠かせません。
書類作成・事務
時間を最も要するのが、書類作成や事務作業です。年間・月間の指導計画、毎日の日誌、児童票、月1回のおたより、さらに、行政へ出す書類や監査に備えた記録もあります。
子どもがいる時間帯は保育を優先するため、書類作成にまとまった時間を確保しにくいケースがあります。勤務時間内に終わらなかった書類を、残業や持ち帰りで片付けている職場も少なくありません。
行事の準備・運営
運動会や発表会、クリスマス会が近づくと、仕事量は一気にふくらみます。朝の会のあとにダンスの練習、午睡中に衣装の縫い付け、退勤後に会場の飾りつけ。そんな日が何日も続くことがあります。
園によっては、保育士自身が劇やダンスなどの出し物を担当することがあり、その練習時間も負担になりがちです。
保育士の働き方と仕事量 ①施設による違い

どの施設で働くかによって、同じ「保育士」でも毎日の忙しさは変わります。配置基準、預かり時間、行事の量という3つの視点で、施設ごとの働き方をのぞいてみましょう。
認可保育園(中~大規模保育園)
数十人の子どもが通う園では、職員も多く、担任同士で役割を分けやすいのが強みです。一方で、朝7時から夜7時までといった長い開所時間を、早番・中番・遅番の細かいシフトで回します。運動会や発表会も規模が大きく、クラスの人数が多いほど、連絡帳を書く冊数も増えていきます。
認可保育園(小規模保育園)
原則として0~2歳児を対象とする、定員6~19名の小規模な保育施設です。A型では国の基準より1名多く保育士を置くことになっており、比較的手厚い人員配置になっています。子どもが少ないぶん、連絡帳や記録の量も控えめです。
参考:こども家庭庁「事業者向けFAQ(よくある質問)【第6版】 3」
認可外保育園
認可保育園とは異なる基準・仕組みで運営される保育施設で、ベビーホテルや企業内保育所など、形はさまざまです。夜間や24時間の預かりをしている施設もあれば、日中だけの施設もあり、勤務時間の幅は園によって大きく違います。行事や書類の量も方針次第なので、求人票だけで判断せず、見学で実際の一日を確かめておくと安心です。
認定こども園
保育園と幼稚園の役割をあわせ持つ施設です。午後2時ごろに降園する教育時間の子と、夕方まで過ごす子が同じ園にいるため、時間帯によって保育の組み立てを切り替えます。幼稚園の流れをくむ行事も多く、準備が重なる時期は忙しさが増しやすいでしょう。
なお、配置基準は令和6年度に見直され、3歳児は15名に対し職員1名、4・5歳児は25名に対し職員1名に改善されました。一方、0歳児3名に対し職員1名、1・2歳児6名に対し職員1名については据え置かれています。
出典:こども家庭庁 よくわかる『子ども・子育て支援新制度』」、「保育提供体制の強化(職員配置基準の改善等)」
保育士の働き方と仕事量 ②雇用形態による違い
どこまで仕事を任されるかは、雇用形態によって大きく変わります。保育士の主な雇用形態は、正社員、契約社員、パート・アルバイト、派遣社員の4つです。
正社員はクラス担任を受け持つケースが多い立場です。指導計画や日誌を書き、行事では係のリーダーを任され、保護者の方との面談も担うため、仕事量は多くなりやすいといえます。契約社員も、園によっては担任を持ち、正社員と変わらない役割を求められます。
パート・アルバイトや派遣社員は、朝夕の延長保育や担任の補助など、サポート役を担うことが多くなります。「週3日、午前中だけ」のように勤務の形を相談しやすく、自分に合った仕事量を選びやすいのが魅力です。
保育士の働き方と仕事量 ③役職による違い
役職が上がると、仕事の量だけでなく中身そのものが変わっていきます。
園長や主任などの役職に就くと、保育業務に加えて、職員の育成や保護者対応、管理業務などを担うことがあります。来月のシフトを組み、行政に出す書類をまとめ、先生同士の行き違いがあれば間に入って話を聞く。机に向かう時間も、気を配る相手もぐっと増えます。
一方で、仕事の進め方を自分で決められる場面も増える傾向があります。業務フローの見直しやICT導入など、園全体の業務改善に関わることもあります。
仕事量が多いと感じたときの対処法

仕事の量はすぐには減らせなくても、進め方や周囲への相談によって、負担を軽減できる場合があります。明日から試せる工夫から職場を変える選択肢まで、4つの方法をご紹介します。
業務リストを作って優先順位を決める
最初の一歩は、抱えている仕事を紙に全部書き出すことです。頭の中だけで管理していると、「あれもこれも終わっていない」という焦りばかりが大きくなります。
「連絡帳(今日中)」「月案(金曜まで)」「発表会の衣装(来週)」と並べてみると、今やるべきことと後回しにできることが、落ち着いて見分けられるはずです。「衣装の縫い付けだけお願いできますか」と、周りに頼みやすくなるのもメリットです。
書類作成を効率化する
書類にかかる時間は、毎回ゼロから考えない工夫で短くできます。たとえば、季節ごとによく使う言い回しや書き出しをテンプレートにしておけば、ペンが止まる時間を減らせるでしょう。
日誌のネタや製作のアイデアは、夕方に思い出そうとしても出てこないものです。保育中に気づいたことを園のルールに沿ってメモしておき、「Aくん、初めて自分で靴を履けた」と一行書いておくだけで、あとの作業はずいぶん楽になります。
手書きの書類がまだ多い職場なら、連絡帳アプリの導入を園に提案してみるのもひとつの手です。
ひとりで抱え込まずに相談する
どうしても回らないと感じたら、先輩や主任、園長に声をかけてみてください。周りの先生は、あなたが毎晩どれだけの書類を持ち帰っているか、案外知らないものです。
相談するときは、「しんどいです」と気持ちだけを伝えるより、状況を整理しておくと話が前に進みやすいでしょう。「連絡帳と日誌で毎日1時間半かかっていて、行事の準備まで手が回りません。飾りつけを分担できれば定時に帰れそうです」。ここまで伝えられれば、愚痴ではなく改善の相談になります。
転職を検討する
業務改善を相談しても状況が変わらず、仕事による負担が長く続いている場合は、転職を検討するのも選択肢のひとつです。
同じ保育士の仕事でも、職場が変われば毎日の忙しさは驚くほど違います。職員の人数、行事の数、連絡帳が手書きかアプリか。そうした園の体制の違いが、退勤時間の違いに表れる可能性があるからです。
転職活動では、給与や通勤時間だけでなく、仕事量や園の体制もしっかり確かめましょう。どこを見ればよいかは、次の章でご紹介します。
保育士がゆとりを持って働ける施設の特徴

ゆとりのある園かどうかは、求人票の給与欄よりも、仕事を分け合える体制があるかどうかに表れやすいものです。ここでは、見学や面接で確かめたい3つのポイントを見ていきましょう。
職員数に余裕がある
配置基準ぎりぎりではなく、プラスアルファの人数がいる園なら、仕事を分け合いやすくなります。担任を持たないフリー保育士がいれば、急な欠勤が出た場合にも対応しやすいでしょう。
先ほどご紹介したとおり、小規模保育園は配置基準が厚めです。見学の際は、「1クラスに先生は何人いますか」「フリーの先生はいますか」と具体的に聞いてみるのがおすすめです。
行事が少ない
運動会や発表会などの大型行事が少ない、あるいはシンプルな形にしている園では、準備や練習に追われる期間が短くなります。
小規模保育園は0~2歳児が中心のため、大がかりな行事は少ない傾向があります。ただし、行事の数や規模は園ごとに異なります。「行事が少ないと、保育のやりがいまで減ってしまうのでは」と感じる方もいるかもしれませんが、心配はいりません。行事の準備に追われない分、日々の遊びや一人ひとりとの関わりに時間をかけられるからです。
業務のIT化が進んでいる
書類や連絡がデジタル化された園では、事務作業の時間が減少する傾向にあります。連絡帳などがアプリ化されていれば、記録や情報共有、保護者への連絡を効率化できるでしょう。
計画や日誌をタブレットで作れたり、会議や研修をオンラインで受けられたりすれば、午睡中の短い時間も生かすことができます。求人票に「ICT」「アプリ」といった言葉があるかも、チェックしておきたいポイントです。
小規模保育園「ぽとふ保育園」で一緒に働きませんか
保育士の仕事量が多いと言われるのは、保育に加えて連絡帳や書類、行事の準備が重なっていくからです。ただ、その重さは園の体制次第で大きく変わります。
業務量に悩んでいる方や、これからの就職が不安な方には、小規模保育園もおすすめです。子どもが少ないぶん、「昨日よりスプーンが上手に使えた」といった小さな変化を毎日そばで見届けられます。大きな行事が少なくても、やりがいが減るわけではありません。
ぽとふ保育園は、神奈川県を中心に10園以上の認可小規模保育園を運営しています。国の基準より最大2名多く保育士を配置し、連絡帳や月案・週案はすべてアプリで管理。行事も少なく、持ち帰り仕事はありません。ゆとりを持って働きたい方は、ぜひ一度求人情報をチェックしてみてください。
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