【なぜ高い？】認可外保育の平均料金と高いといわれる2つの理由を解説

「認可外保育園って、なんだか料金が高そう…」そんなふうに思っていませんか？　確かに認可保育園に比べると、認可外保育園の料金は高く感じるかもしれません。

この記事では、認可外保育園の平均的な料金はどれくらいなのか、なぜ高いと言われるのか、その理由を徹底的に解説します。認可外保育園の料金に関する不安や疑問を解消し、お子さまに最適な保育園を選ぶ参考にしてください。

認可外保育の平均料金について

認可外保育園の料金は、施設の種類や地域によって大きく異なります。しかし、ある程度の相場を知っておくことは、保育園選びの第一歩ともなります。ここでは、厚生労働省の資料に基づく、認可外保育施設の平均的な料金をご紹介します。

認可外保育の平均費用一覧（0～5歳）

厚生労働省の平成18年の調査によると、認可外保育施設（ベビーホテル、事業所内保育施設など）の平均的な月額利用料は以下の通りです。

年齢	平均月額保育料
0歳	約30,000～50,000円
1歳	約25,000～48,000円
2歳	約25,000～45,000円
3歳	約22,000～42,000円
4歳	約21,000～41,000円
5歳	約21,000～40,000円

認可保育園と比較検討する際の目安に、ぜひ参考にしてみてください。

【綾瀬市】認可保育園の保育料（0～2歳児クラス）

神奈川県綾瀬市における認可保育園の保育料は、世帯の所得に応じて細かく設定されています。ここでは、綾瀬市の保育料徴収額表に基づき、0～2歳児クラスの保育料をご紹介します。

No. ※階層区分：Cの場合	所得割課税額	保育料（月額）保育標準時間認定を受けた場合の金額	保育料（月額）保育短時間認定を受けた場合の金額
1	48,600円未満	7,800円	7,700円
2	48,600円以上 60,700円未満	10,500円	10,400円
3	60,700円以上 72,800円未満	13,500円	13,300円
4	72,800円以上 84,900円未満	16,500円	16,300円
5	84,900円以上 97,000円未満	18,000円	17,700円
6	97,000円以上 115,000円未満	24,400円	24,000円
7	115,000円以上 133,000円未満	28,900円	28,500円
8	133,000円以上 151,000円未満	33,300円	32,800円
9	151,000円以上 169,000円未満	37,800円	37,200円
10	169,000円以上 202,000円未満	42,700円	42,000円
11	202,000円以上 235,000円未満	45,700円	45,000円
12	235,000円以上 268,000円未満	48,800円	48,000円
13	268,000円以上 301,000円未満	51,800円	51,000円
14	301,000円以上 325,000円未満	56,000円	55,100円
15	325,000円以上 349,000円未満	57,200円	56,300円
16	349,000円以上 373,000円未満	58,400円	57,500円
17	373,000円以上 397,000円未満	60,000円	59,000円
18	397,000円以上	67,000円	65,900円

認可保育園の場合は所得に応じて保育料が変動するため、所得が低い世帯にとっては認可外保育園よりも経済的な負担が少なくなる場合があります。

認可外保育の料金が高いといわれる2つの理由

なぜ、認可外保育園の料金は高いのでしょうか？ その背景には、主に以下の2つの理由があります。

• 公的な補助がない
• 所得に関わらず一律の金額設定になっているから

一つずつ詳しく見ていきましょう。

1.公的な補助がない

認可外保育園は、原則として国や自治体からの運営費補助を受けていません。そのため、施設の運営費は、保護者からの保育料を主な財源としています。これが、認可外保育園の料金が高くなる大きな理由の一つです。

ただし、例外的に、国の企業主導型保育事業の助成を受けている企業主導型保育施設といった認可外保育園もあります。これらの施設は、比較的料金が安く設定されている場合があります。

企業主導型保育施設は、従業員の子どもを預かることを目的としていますが、地域住民の子どもの受け入れも行っています。もしお近くに企業主導型保育施設があれば、検討してみるのも良いでしょう。

2.所得に関わらず一律の金額設定になっているから

認可保育園の場合、保育料は世帯の所得に応じて決定されます。所得が高い世帯は保育料が高く、所得が低い世帯は保育料が安くなるように設定されています。

一方、認可外保育園の多くは、所得に関わらず一律の料金設定となっています。そのため、所得が低い世帯にとっては、認可保育園よりも割高に感じられることがあります。

しかし、認可外保育園の中には、独自の割引制度や補助金制度を設けているところもあります。入園を検討する際には、これらの制度についても確認してみることをおすすめします。

認可外保育園は無償化の対象になる？

2019年10月から始まった幼児教育・保育の無償化。認可外保育園も対象となるのでしょうか？詳しく見ていきましょう。

所得に関わらず3歳児クラス以降は無償化の対象となる

結論から言うと、認可外保育園であっても、条件を満たせば無償化の対象となります。認可保育園と同様に、3歳児クラス（満3歳を迎えた後の4月1日）から5歳児クラスまでの子どもたちは、無償で保育を受けることができます。

認可外保育園では上限が決まっている

ただし、認可外保育園の場合、無償化の対象となる金額には上限があります。その上限額は、月額37,000円です。

この37,000円という金額は、全国の認可保育園の保育料を平均した金額を参考に設定されています。つまり、認可外保育園の保育料が37,000円を超える場合、超えた分の金額は自己負担となります。

認可保育園についての声

認可保育園を利用している保護者は、保育料についてどのように感じているのでしょうか？ SNSに投稿されたリアルな声をご紹介します。

• 「認可と比にならないほど高い。スタッフさんたちはとてもいい方ばかりだったのが救いでした」 (https://x.com/Hanapan8723/status/1803283251198599521)
• 「認可外保育園の見学行ってきたー！話聞いてた通り延長保育料もかからず、土日預けてok(その料金もかからない)。その認可外保育園を卒園すると小学校になっても学童として利用できる。」 (https://x.com/kurobucchi_/status/1490573780963704834)
• 「職場復帰する際はカイシャが経営してる認可外保育園に預けるつもりなんですけど、認可外は保育料ﾁｮﾄ高いネ…
  でも完全給食だし、追加料金なしで体操水泳英語を習わせられるし、父母会や役員無いし、仕事中に内線で保育園と連絡取れるし、会社の隣という好立地…ﾁｮﾄ高いだけの価値はあるネ…」 (https://x.com/kairo_nukui/status/1275326972072091653)

これらの声からわかるように、認可外保育園の料金は高いと感じる人が多い一方で、その質の高さや手厚い保育に満足している人も少なくありません。

認可外保育園から認可保育園へ転園させる方法

認可外保育園を利用しているけれど、将来的には認可保育園へ転園させたいと考えている方もいるかもしれません。ここでは、認可外保育園から認可保育園へ転園させる方法をご紹介します。

自治体に相談して希望を出す

認可保育園は、基本的に定員がいっぱいの状態です。そのため、転園を希望する場合は、まずはお住まいの自治体に相談し、転園したい旨を伝えることが大切です。

自治体によっては、転園に関する相談窓口を設けている場合があります。まずは、自治体のホームページなどで情報を収集してみましょう。

希望している保育園の空きが出たら転園できる

認可保育園に空きが出たら、転園できる可能性があります。しかし、待機児童が多い地域では、空きが出てもすぐには転園できない場合があります。

転園の可能性を高めるためには、希望する保育園を複数挙げ、根気強く待つことが重要です。また、自治体によっては、転園希望の優先順位を決めるための選考基準を設けている場合があります。

まとめ

認可外保育園の料金は、認可保育園に比べて高い傾向にあります。しかし、その分、手厚い保育や独自の教育プログラムなど、魅力的なメリットもたくさんあります。

神奈川県中部・西部で保育園をお探しなら、小規模保育園である「ぽとふ保育園」もぜひご検討ください。ぽとふ保育園は、小規模保育園として0歳から2歳までの最大19名で手厚いケアを行っています。認可保育園として安心してお子さまを預けられる施設であり、小規模だからこそできるアットホームな雰囲気が魅力です。

お子さま一人ひとりに寄り添った、きめ細やかな保育を提供していますのでぜひ一度、見学にお越しください。