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認可保育園への入園条件とは?10個の条件と入園の決め方について解説

保育園選びで気になるのは、やはり「認可保育園の入園条件」ではないでしょうか。この記事では、国や自治体が決めている10の入園条件から点数の仕組み、申し込みの流れ、さらに先輩ママパパのリアルな声まで、知りたいことをまとめてお届けします。ぜひ参考にしてください。

認可保育園とは?無認可保育園との違いについて

認可保育園とは?無認可保育園との違いについて

認可保育園は、どのような基準で設置されるのでしょうか。ここでは、その内容と認可外保育施設との違いについて見ていきましょう。

認可保育園は国基準を満たし自治体が認可

認可保育園とは、「児童福祉法」や「子ども・子育て支援法」などに基づき、国が定めた設置基準を満たした保育施設のことです。具体的には、保育士の配置(0歳児は子ども3人に対し保育士1人以上など)や施設面積、安全管理、衛生環境などが基準とされ、各自治体が立入調査などを通じて確認・認可します。
認可を受けた保育園では、利用者の保育料が世帯所得に応じて設定され、負担の上限が設けられているため、家計にやさしい仕組みとなっているのが特徴です。

出典:とうきょう福祉ナビゲーション 福ナビ「認証保育所制度について

認可外保育施設との3つの違い

認可外保育施設は、認可保育園と異なり自治体の認可を受けていないため、運営やサービス内容に柔軟性があります。​主な違いは以下の3点です。

1、申し込み手続き

認可保育園では自治体を通じた申し込みが一般的ですが、認可外保育施設では各施設に直接申し込む形式が多く、手続きが簡略化されています。

2、保育料の設定

認可保育園の保育料は世帯所得に応じて決定されますが、認可外保育施設では各施設が独自に保育料を設定するため、料金に幅があります。

3、無償化制度の適用範囲

認可保育園では、3歳から5歳の子どもは保育料が無償化され、0歳から2歳の子どもは住民税非課税世帯が対象となります。

一方、認可外保育施設では、都道府県に届け出ている認可外保育施設等のうち、国が定める基準を満たした施設の場合、3歳から5歳の子どもは月額3.7万円まで、0歳から2歳の住民税非課税世帯の子どもは月額4.2万円までが無償化の対象となります。

また、無償化の対象となるためには、居住している市町村から「保育の必要性の認定」を受ける必要があります。

出典:こども家庭庁「幼児教育・保育の無償化に関する説明資料

認可保育園の入園条件とは?ママが専業主婦でも入れる?

ここまで認可保育園と認可外保育園の違いをお伝えしました。では、認可保育園の入園条件はどのようになっているのでしょうか。専業主婦の場合でも入園が可能なのかどうかも含め、詳しく解説します。

認可保育園の入園条件となる10個の事由

認可保育園に入園するには、「保育を必要とする事由」として全国共通で定められている10項目をまず知る必要があります。下記の表にある自由のうちどれか一つでも当てはまり、自治体の認定が下りれば入園が可能です。

保育を必要とする事由具体例ポイント
就労フルタイムのほか、パートタイム、夜間など基本的にすべての就労に対応一時預かりで対応可能な短時間の就労は除く
妊娠・出産出産のため保育が不可能母子手帳などの提出が必要
保護者の疾病・障害入院・通院治療診断書提出
親族介護・看護同居・近居の親族介護介護状況届出書や介護保険証などが必要
就学大学・職業訓練校等への通学など在学証明書提出
求職活動ハローワーク登録などによる求職など就労証明書など
災害復旧災害等により家屋が損傷、災害復旧のため保育が不可能罹災証明書が必要
DV・虐待避難一時避難中・保護命令が出ているなど
継続利用育児休業取得時に、既に保育を利用している子どもがおり継続して利用したいなど
その他上記に類する状態として市町村が認める場合
出典:こども家庭庁「子ども・子育て支援新制度について」、国分寺市「令和6年度 国分寺市保育所等入所案内

専業主婦でも条件を満たせばOK

専業主婦の方でも、一定の条件を満たせば認可保育園への申し込みが可能です。​前述した10の事由のいずれかに該当し、自治体から「保育を必要とする」と認定されれば、認可保育園へ申し込めます。

必要書類をそろえて提出すれば、子どもを安全な環境に預けつつ、自身の健康の回復やキャリア準備、家族のサポートに安心して専念できるため、心強い支援策となっています。​

認可保育園の入園は「点数」で決まる

認可保育園への入園選考は、単にフルタイムの共働きかどうかで決まるわけではありません。自治体はまず保護者の就労状況や健康状態などを点数化した「基本指数」を算出し、ここに兄弟在園やひとり親、祖父母同居の有無など家庭事情を加減点する「調整指数」を加えます。

これで導かれた合計点が高い世帯から順に内定が出ますが、同点になった場合は居住年数や所得などで並べ替える「優先順位」によって最終決定されます。

例えば東京都区部ではフルタイム共働きが各10点、パート勤務は6点といった形で差が付き、兄弟同園や無認可園利用の実績が+2〜3点と加算されます。

反対に同居の祖父母による保育可能性は減点対象になる自治体もあるため要注意です。また医学的ケア児や生活保護世帯などは優先順位の上位に設定されるケースが多く、同点でも逆転が起こり得ます。指数表は毎年更新されるので、申し込み前に最新の入園案内で必ず確認しましょう。

認可保育園の入園条件についての声

ここからは、実際に認可保育園の入園条件について、生の声を見ていきましょう。

  • 同じ経験したけど、認可保育園入園の条件が「産休前の職場に復帰すること」だったので、ハラスメントが横行する意地悪極まりない職場でも、育休明けてからしばらくは元の職場にしがみつかなきゃいけなくて死ぬほどしんどかったな…。
    (https://x.com/isla_pino/status/1889890324308435074)
  • 私も今、専業主婦で先週市役所で聞いてきました!求職活動中の枠で認可保育園に申請して入園日から90日以内に週16時間以上かつ月64時間以上の就労を開始するという条件なら入園できます。
    (https://x.com/akkaagnue/status/1749198198336594297)
  • うちの姉は子供を無認可保育園に預けていて、月に7万円払っていた。ここが認可保育園になると、入園条件に合わなくなり、ヘルパーを頼むなどしてしのいでいた。
    (https://x.com/ShinjiLeiber/status/708124777202917376)

このように、「産休前の職場に戻る」という条件があるものの、職場環境になじめず復帰が思うように進まないという声も。一方で役所から「求職中でも所定時間働けば入園条件を満たす」と聞き、ほっとした人もいます。

さらに条件が合わず、やむなく費用の高い無認可の保育園を選ぶケースも少なくありません。保活の仕組みは想像以上に複雑で、家庭ごとの事情に寄り添う柔軟な制度運用が求められています。

認可保育園の入園までの流れについて

認可保育園の入園までの流れについて

ここでは、園見学から申請書類の提出、結果通知、入園手続きまでの一連のステップを時期ごとに整理し、初めての保活でも迷わないよう流れを解説します。

各自治体で微妙に異なる提出期限や必要書類のポイントも合わせてチェックし、余裕を持って準備できるようにしましょう。早めの情報収集が合格率を高めるカギです。

送迎圏の園を見学する

まずは自宅・職場の動線にある園をリストアップし、見学予約を取りましょう。空き状況や保育方針を直接確認するとミスマッチを防げます。​

前年度10~12月に申込む

4月入園の場合、前年10月上旬に募集要項が公表され、11月下旬までに申請が締切られる自治体が多くなっています。願書は自治体窓口またはオンラインで提出し、勤務証明書やマイナンバー確認書類を同封します。​

1~2月に結果通知が届く

結果については郵送で届くことが多くなっています。内定しなかった場合は二次募集などが行われる場合があります。各自治体によって方法が異なりますので、必ず管轄の窓口に確認しましょう。

なお、兄姉がすでに在園していれば加点で選考が有利になります。内定後は健康診断や面談、契約書締結などの手続きが続くため余裕を持って準備しましょう。

まとめ

認可保育園に入るには10の事由と点数制を押さえ、締切までに証明書を整えれば専業主婦の方にも入園できるチャンスがあります。兄姉在園や認可外保育施設利用での加点、早めの園見学も心強い後押しとなるでしょう。

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