認可保育園の基準とは?預けるメリット・デメリットも解説します
認可保育園は、国が定めた基準をクリアし、自治体から認可を受けた保育施設です。
この記事では、認可保育園の基準について詳しく解説し、お子さんを預けるメリット・デメリットを徹底的に掘り下げます。綾瀬市で保育園をお探しの方はもちろん、認可保育園について詳しく知りたい方も、ぜひ最後までお読みください。
認可保育園の基準について

認可保育園には、子どもたちが安全で健やかに成長できる環境を提供するために、さまざまな基準が設けられています。これらの基準は、厚生労働省が定めるものをベースとしていますが、自治体ごとに独自の基準が設けられている場合もあります。
保育園の認可基準は自治体ごとに決まっている
認可保育園の基準は、厚生労働省が定める最低基準を基盤としつつ、各自治体が地域の実情に合わせて上乗せする形で定められています。つまり、認可保育園として運営するためには、国の基準に加えて、各自治体の定めるより厳しい基準もクリアする必要があるのです。
例えば、神奈川県では、児童福祉施設の設備及び運営に関する基準条例に基づき、認可基準が定められています。具体的な内容については、神奈川県の認可基準に関する資料に記載されています。
認可保育園の基準は一律ではなく、地域によって異なることを理解しておきましょう。
職員の数
認可保育園は、子どもの年齢や人数に応じて必要な保育士の数が定められています。これは、子ども一人ひとりに十分なケアを提供し、安全な保育環境を確保するために非常に重要な基準です。
保育所 | 小規模保育園A型 | 小規模保育園B型 | 小規模保育園C型 | |
---|---|---|---|---|
職員数 | 0歳児 3:1 1・2歳児 6:1 | 保育所の配置基準+1名 | 保育所の配置基準+1名 | 0~2歳児 3:1 (補助者を置く場合、5:2) |
資格 | 保育士 ※保健師又は看護師等の特例有(1人まで) | 保育士 ※保育所と同様、保健師又は 看護師等の特例を設ける。 | 1/2以上保育士 ※保育所と同様、保健師又は看 護師等の特例を設ける。 ※保育士以外には研修実施 | 家庭的保育者 ※市町村長が行う研修を修了した 保育士、保育士と同等以上の知 識及び経験を有すると市町村長 が認める者 |
小規模保育事業とは、0歳から2歳までの少人数を対象とした保育サービスで、A型、B型、C型の3つのタイプがあります。
- A型:保育士の配置基準が最も高く、家庭的保育に近い環境で、きめ細やかな保育を行います。
- B型:A型に準ずる基準で、比較的小規模な保育を行います。
- C型:家庭的保育事業者が行う保育で、より家庭的な雰囲気の中で保育を行います。
これらの事業は、待機児童の解消や、多様な保育ニーズへの対応を目的としています。
参考:厚生労働省「保育所等における保育の質の確保・向上に関する基礎資料」
園の設備・面積
認可保育園には、子どもたちが安全に遊んだり、活動したりできる十分なスペースが確保されている必要があります。また、遊具や設備も安全基準を満たしている必要があります。
保育所 | 小規模保育園A型 | 小規模保育園B型 | 小規模保育園C型 | |
---|---|---|---|---|
保育室等 | ・0歳・1歳 乳児室:1人当たり1.65㎡ ほふく室:1人当たり3.3㎡ ・2歳以上 保育室等:1人当たり1.98㎡ | ・0歳・1歳児 1人当たり3.3㎡ ・2歳児 1人当たり1.98㎡ | ・0歳・1歳児 1人当たり3.3㎡ ・2歳児 1人当たり1.98㎡ | ・0歳~2歳児 いずれも1人3.3㎡ |
参考:厚生労働省「保育所等における保育の質の確保・向上に関する基礎資料」
給食
認可保育園では、栄養バランスの取れた給食が提供されます。アレルギーを持つ子どもへの対応や、衛生管理も徹底されています。給食に関する基準は下記のとおりです。
保育所 | 小規模保育園A型 | 小規模保育園B型 | 小規模保育園C型 | |
---|---|---|---|---|
給食 | 自園調理 ※公立は外部搬入可(特区) 調理室 調理員 | 自園調理 (連携施設等からの搬入可) 調理設備 調理員 | 自園調理 (連携施設等からの搬入可) 調理設備 調理員 | 自園調理 (連携施設等からの搬入可) 調理設備 調理員 |
参考:厚生労働省「保育所等における保育の質の確保・向上に関する基礎資料」
認可保育園に子どもを預けるメリット
認可保育園には、保護者の皆さまにとって多くのメリットがあります。主な点について以下にまとめました。ぜひ参考にしてください。
安心感がある
認可保育園は、自治体が定めた厳しい基準をクリアしているため、施設の広さや職員の配置、衛生管理など、保育の質が一定水準以上であることが保証されています。
そのため、安心して子どもを預けることができます。
すべての職員が保育士資格を保有している
認可保育園の職員は、全員が保育士資格を保有しています。専門的な知識やスキルを持った保育士が、子ども一人ひとりの発達段階に合わせた適切な保育を提供します。
認可外保育園の場合、保育士資格を持つ職員の配置基準は緩やかであるため、この点は大きなメリットと言えるでしょう。
3歳以上なら保育料が無償化の対象になる

認可保育園では、3歳から5歳までのすべての子どもの保育料が無償化されています。ただし、通園送迎費や食材料費、行事費などは原則として保護者の負担です。
認可外保育園の場合は、子どもの年齢や保護者の所得、保育料によって無償となる範囲が異なります。認可外保育園で無償化の対象となるには、自治体への申請が必要です。おやつ代や0歳から2歳児の保育料は、保護者の所得に応じて無償となる場合があります。
認可保育園に子どもを預けるデメリット
認可保育園には多くのメリットがある一方で、デメリットも存在します。
それぞれ見ていきましょう。
入園希望者が多い
認可保育園は、国や自治体の基準を満たした安心できる保育環境が整っているため、多くの家庭に選ばれています。特に都市部では希望者が多く、定員に対して申し込みが大幅に上回ることも珍しくありません。そのため、入園の可否は自治体の選考基準によって決まり、希望する園に必ずしも入れるとは限らないのです。
保育時間の融通が利きにくい
認可保育園の保育時間は、保護者の就労状況などに応じて決められています。保育時間には、標準時間保育(最大11時間)と短時間保育(最大8時間)の2区分があり、保育認定の種類によって利用できる時間が異なります。
また、延長保育が利用できる園でも、別途申し込みが必要だったり、追加料金が発生したりすることがあります。利用条件や費用は自治体や園によって異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
自治体内の園にしか入園できない
認可保育園は、住んでいる自治体が運営・管理しているため、原則として居住地の自治体内にある園しか利用できません。これは、自治体ごとに保育の受け入れ枠が決まっており、住民向けに提供されるサービスとして運用されているためです。
そのため、「職場の近くで預けたい」「祖父母の家の近くの園を利用したい」といった希望があっても、自治体の枠を越えた申し込みは認められないことがほとんどです。
認可保育園についての声
ここからは、実際に認可保育園を利用している保護者の皆さんによる実際の声を紹介します。
「保育園、第一志望受かりました😭この日のために産前より長時間労働をし、電車で認可外保育園に通い、毎日子のお弁当を作り…点数稼ぎのために本当に頑張った自分!本当に産前正社員ありき(育休で点数アップ)の点数制度、滅びてください(育休の人を責めてるわけではない)」
(Wp1y2CV5tQs94Q3さんのXの投稿より引用)
「認可保育園落ちた。来年度も引き続き認可外にお世話になります。今お世話になっている認可外保育園も悪くはないんだが、第一、第二希望の保育園は徒歩で行けるからな。やっぱり認可保育園行きたい。」
(joozee03さんのXの投稿より引用)
「0歳クラスだから安心の認可保育園を選んだよ。とりあえず英語教室は週2で通わせる予定3歳なったらインターに変わるのもありかなぁ」
入園の難しさや不満の声がある一方で、認可保育園への入園が決まったことへの喜びの声も多く見られました。
入園の難しさや不満の声がある一方で、認可保育園への入園が決まったことへの喜びの声も多く見られました。
まとめ
認可保育園は、国の基準と自治体の基準を満たした安心できる保育施設です。基準を満たすことで保育の質が一定に保たれ、保護者の皆さまは安心してお子さんを預けることができます。
ぽとふ保育園は、綾瀬市にある小規模認可保育園です。0歳から2歳までの最大19名のお子さまを、手厚いケアでお預かりしています。小規模だからこそできるアットホームな雰囲気が魅力です。ぜひ一度、見学にお越しください。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。