保育士はピアノが弾けないとなれない?練習法や対処法を解説
「ピアノが弾けないと、保育士になれないのかな…」。そんな不安を感じている方も多いかもしれません。養成学校の見学会や説明会でピアノに触れる機会があると、「やっぱりこれができないとダメなのかな」と悩むこともあるでしょう。
実は、ピアノが弾けなくても保育士になることはできます。資格の取得方法によってピアノが必要かどうかは異なり、現場での対処法もさまざまです。
この記事は以下の方におすすめです▼
- 保育士を目指しているが、ピアノが苦手で不安を感じている方
- 保育士試験の実技でピアノ以外の選択肢を知りたい方
- ピアノの練習を始めたいが、何から手をつければいいかわからない方
- 現役保育士でピアノへの苦手意識を解消したい方
- ピアノスキルが必要ない保育園への転職を検討している方
この記事ではこんな情報が得られます▼
- 保育士資格の取得方法とピアノの関係
- 保育現場でピアノが求められる場面と必要なレベル
- ピアノスキルを伸ばす3つの方法
- 練習を効果的に進めるための6つのポイント
- ピアノが弾けないときの現実的な対処法
保育士はピアノが弾けないとなれない?
保育士資格を取得する方法は、大きく2つあります。方法によってピアノスキルの扱いが異なるため、まずはそれぞれの仕組みを整理しておきましょう。

保育士養成学校で取得する場合
厚生労働大臣が指定する保育士養成施設(専門学校・短大・大学)に進学してカリキュラムを修了すると、卒業と同時に保育士資格を取得できます。多くの養成施設では、カリキュラムの中にピアノの授業が含まれており、単位取得が卒業の条件となっています。
ただし、入学時点でピアノ経験がない学生も多く、初心者でも練習すれば授業に追いつけるレベルが基本です。「周りはみんな弾けているのに自分だけ…」と焦る必要はありません。授業をきちんと受けて練習を続ければ、単位を取って卒業することは十分可能です。
参考:厚生労働省「保育士になるには?」
保育士試験を受験する場合
社会人の方や、養成施設以外のルートで保育士資格を目指す方は、保育士試験(国家試験)を受験する方法があります。保育士試験は筆記試験と実技試験で構成されており、実技では以下の3分野から2つを選択します。
- 音楽に関する技術:ピアノまたはギターで2つの課題曲を弾き歌いする
- 造形に関する技術:表現に関する問題文と条件をもとに絵画で保育の一場面を描く
- 言語に関する技術:3歳児のクラスを想定して、3つの課題のうち指定された物語について「3分間のお話」をする
この中から「造形と言語の2つを選ぶ」という方法なら、ピアノやギターなしで実技試験を突破できます。
なお、音楽を選択する場合、課題曲2曲は試験前に公表されます。たとえば2026年度の前期試験の課題曲は『うれしいひなまつり』と『山の音楽家』でした。事前に練習できる環境を整えられるため、一からピアノを始める方でも取り組みやすい仕組みになっています。
参考:一般社団法人 全国保育士養成協議会「実技試験(前期)概要」
保育の現場ではピアノが求められることが多い
資格取得の段階でピアノが必須でなくても、保育の現場ではピアノを弾く場面が出てくることがあります。子どもたちは音楽が大好きで、歌や音楽に合わせて体を動かすことを楽しみにしている子どもも多いからです。
保育園でピアノが活用される主な場面は以下の通りです。
- 朝の会や帰りの会で、子どもと一緒に歌う
- 片付けや活動の切り替えを知らせる合図として弾く
- リトミック(音楽に合わせて体を動かす活動)の伴奏
現場で求められる演奏レベルは、「バイエル教本」終了程度が目安とされています。右手でメロディを弾き、左手でシンプルな伴奏をつけられる水準です。プロの演奏家のような技術は必要なく、子どもたちが一緒に歌える伴奏ができれば十分です。
現場で求められるのは「子どもと一緒に楽しめる演奏」であり、完璧な技術ではありません。不安を感じている方こそ、まず一歩踏み出してみましょう。
ピアノスキルを磨く方法
ピアノが弾けるようになりたいと思ったとき、どんな方法で練習するかは人によって異なります。自分のライフスタイルや目標に合った方法を選ぶことが、上達への近道です。
ピアノ教室に通う
ピアノ教室に通うと、プロの講師から直接アドバイスをもらえることが最大のメリットです。独学では気づけない指の使い方や姿勢の癖も、早い段階で修正できます。
ピアノ教室を選ぶ際は「大人向け」「初心者歓迎」と明示されている教室を探しましょう。通い始める前に、「保育現場で弾けるようになりたい」という目標とレベルを明確にしておくと、講師も指導しやすくなります。
保育士養成施設で指導を受ける
保育士養成施設に在籍している方であれば、ピアノの指導を受けられる環境が整っています。練習室が開放されていることも多く、授業外でも自由に使える場合があります。何より、保育現場で実際に使う曲を中心に学べるため、実践に直結したスキルが身につきます。
先生に「苦手なのですが、どう練習したらいいですか」と素直に相談してみると、個別にアドバイスをもらえることもあるでしょう。
独学で身に付ける
時間や費用の面で教室に通うことが難しい場合は、独学という選択肢もあります。YouTubeでは初心者向けの弾き方動画が豊富に公開されており、スマートフォンのピアノ練習アプリを活用している方も増えています。
独学は、自分のペースで進められるのが大きな魅力です。ただし、間違った弾き方が定着しないよう、定期的に自分の演奏を録音するなどして確認する習慣をつけましょう。
ピアノを練習する際のポイント

ピアノはやみくもに練習しても上達が遠のきます。効果的に身につけるための具体的なポイントを押さえておきましょう。
子ども用の教本を使う
大人の初心者には、子ども向けの教本(「バイエル」など)が意外と使いやすいでしょう。楽譜がシンプルで音符の数が少なく、指番号(どの指でどの鍵盤を弾くか)も丁寧に書かれています。難しい楽譜から始めて挫折するより、易しい楽譜で「弾けた」という体験を積み重ねるほうが長続きします。
片手ずつ練習する
右手のメロディと左手の伴奏を、最初から両手で弾こうとすると混乱します。まず右手だけで曲の流れをつかみ、メロディを弾けるようにしてから次に左手を練習し、最後に両手を合わせる順番が基本です。片手ずつスムーズに弾けるようになってから両手に進む方が、結果的に早く仕上がります。
遅いテンポから練習する
正しいテンポで弾こうとして指がもつれる経験は、多くの方がしています。最初はゆっくりなテンポに落として、音符を一つひとつ確認しながら弾く練習から始めましょう。正確に弾けるようになってからテンポを少しずつ上げていくのが、上達のコツです。
最後まで弾ききる練習をする
保育の現場では、演奏中に少しミスをしても子どもたちはそれほど気にしません。むしろ困るのは、ミスをしたときに曲が止まってしまうことです。途中でやり直すより、多少の間違いがあっても最後まで弾き続ける感覚を練習段階から身につけておきましょう。
自分の演奏を録音して聴いてみる
弾いているときは気づかなくても、録音して聴いてみると同じところで止まりやすかったり、間違ったりすることがわかります。自分の演奏を客観的に聴く習慣は、上達を加速させます。スマートフォンで手軽に録音できるので、ぜひ試してみてください。
慣れたら弾きながら歌う練習もする
保育現場で求められるのは、子どもと一緒に歌える「弾き歌い」です。演奏に余裕が出てきたら、弾きながら歌う練習も取り入れましょう。最初はメロディを口ずさむ程度からでも構いません。ピアノと歌を同時にこなすのは難しく感じますが、慣れると自然にできるようになります。
それでもピアノが弾けないときの対処法
練習を続けても思うように上達しなかったり、職場の状況によってはピアノを弾く機会が急に訪れたりすることもあります。そんなとき、「練習する」以外の現実的な対処法を知っておくことも大切です。
ピアノが上手な保育士に頼む
ピアノで困っていることを一人で抱え込まず、職場の仲間に協力をお願いするのは、とても自然な対処法です。ピアノが苦手なので、代わりに弾いてもらえますか」と素直に伝えることで、チームとして保育の質を高められます。
頼む代わりに、自分が得意なことで相手をフォローすると、より良い関係が築けます。ただし、ずっと頼み続けることは相手の負担にもなりますので、並行してスキルアップや他の対処法も検討しておくと安心です。
ピアノ以外の楽器を使う
ギターやウクレレは、ピアノに比べて習得までの時間が短いと言われています。子どもの歌の伴奏として活用できるため、ピアノの代替手段として選ぶ保育士も少なくありません。タンバリンなどのリズム楽器も、音楽活動を盛り上げるのに役立ちます。
ただし、楽器の導入は園の方針や設備によって異なります。「ピアノ以外の楽器を使いたい」と思ったら、事前に園長や主任に相談しておきましょう。
ピアノスキルが必要ない保育施設に転職する
ピアノを必須条件としていない保育施設も増えています。小規模保育園、企業内保育所、院内保育所などは、大規模な行事が少なく、ピアノを使う機会が限られているケースが多い傾向です。転職を検討する場合は、求人票に「ピアノ不問」や「ピアノ経験不要」と記載があるかを確認しましょう。
ぽとふ保育園では、ピアノは必須としておらず、保育士一人ひとりの強みを活かして働ける環境を大切にしています。神奈川県を中心に10園以上の小規模保育園を運営しており、最大19名の少人数保育を行っているため、大規模な行事や練習を要するピアノ演奏の機会が少ない環境です。「ピアノが弾けないから保育士を諦めた」という方に、ぜひ知っておいていただきたい選択肢のひとつです。
ピアノが弾けなくても保育士はできる!

ピアノへの苦手意識があっても、保育士として活躍することは十分に可能です。資格取得の方法を工夫したり、現場で仲間と協力したりと、対処法はさまざまあります。「ピアノが弾けない=保育士に向いていない」ということは決してありません。
ぽとふ保育園では保育士の採用時にピアノを必須とせず、「保育が好き」「子どもと関わりたい」という気持ちを大切にしています。仲間とコミュニケーションをとり助け合う風土があります。
ぜひ一度採用サイトをご覧ください。
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