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【ココノワ】ソーシャルスキルトレーニング(SST)

2019年5月11日 (土)

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こんにちは。

先週はLSTのことを書きましたが、今回はSST(ソーシャルスキルトレーニング)のお話しです。

 

ソーシャルスキルトレーニング(SST)とは・・・

 

ソーシャルスキルトレーニング(Social Skills Training:SST・社会能力訓練)とは・・・

ソーシャルスキルトレーニング(以下、SST)とは社会で生活していくために必要な能力を訓練する認知行動療法の一つです。

挨拶や人に何かをお願いしたり断ったりするなどのコミュニケーション、買い物をする、電車に乗るなどの社会生活に関わるもの全般のスキルを体験を通して習得していくものです。

 

先週のLSTはSSTの中に含まれるものですが、特に日常生活に関わる、歯を磨く、お風呂に入る、ご飯を作るなどの日常生活を営む上での生活スキルを習得していくものです。

 

具体的にはどんなこと?

 

皆さんが生活している時にどんなことをしていますか?

どこかにお出かけするときに公共交通機関を使いますよね?

コンビニで飲み物を買いますよね?

道に迷ったときに人に行き方を聞きますよね?

お金を稼いで生活することももちろんソーシャルスキルです。

 

人が3人集まれば社会と言われるように、人は集団(社会)の中で生活しています。

これらの社会生活を営むために必要なもの全てがソーシャルスキルと言われるものです。

 

※蛇足ですが「人が3人集まれば社会」と言われるのは何故か?

1人(私:一人称)

これは自分のことだけなので自分のことだけを考えていても問題ありません。

2人(あなた:二人称)

私とあなた、それぞれが当事者なので、当事者間で同意があれば問題ありません。

3人以上(あの人:三人称)

私とあなたとあの人、当事者だけでなく第三者の存在があることで、当事者だけのことを考えていては問題が生じることがでてきます。

そのため、「人が3人集まれば社会」と言われています。

 

どうやったらできるようになる?

 

皆さんはどのようにして、これらのことができるようになりましたか?

「自然とできるようになった」

と思っていても、実は無意識の中で他者がやっている行動を見て真似ていたり、お金の概念を学んでいたり、誰かにアドバイスをもらった、という「経験」からできるようになっているのです。

つまり、「経験」や「知識」がなければ何もできないということです。

 

生まれたばかりの赤ちゃんは泣くことしかできません。

言葉で意思表示をすることも、自分でご飯を食べることもできません。

身近にいる親の行動を真似して、こういう場面ではこうやって伝えればいい、こうやって行動すればいいと学んでいくのです。

 

年齢が上がっていくにつれて関わる人が増えて、家族だけから得られる情報よりも多くの様々な経験を積んでいきます。

その課程で社会性や知識を学んでいるから、「いつの間にかできるようになっていた」と感じているのです。

 

発達障害の人はその経験を体系的に整理することが苦手です。

実は経験していることでも、それがどの物事やどの場面に対応していることなのかが繋がっていないためにうまく対応ができないのです。

 

SSTやLSTは経験と場面を繋げて、どの場面でどのような経験を生かせばいいのかを再構築する方法です。

 

「社会生活」という大きな枠ではなく、社会生活の中の「買い物」、「電車に乗る」など一場面を切り取りその場面に必要な知識や経験を実際に体験していきます。

「買い物」を例としてみます。

買い物に必要なものは何かを細分化しています。

・お金の種類を知る

・お金の価値、概念を理解する

・モノの価値を知る

・どこで何が売っているのかを知る

・いくらあれば足りるのか、数字の理解

・・・etc

全てを挙げるとキリがないので、最低限このあたりの理解が必要です。

この項目を順番に知識として学び、体験をして経験をしていきます。

この積み重ねで最終的に「買い物」ができる状態になっていきます。

 

何事も「体験」「経験」が重要

 

ココノワでは様々な体験や経験を通して社会性を身につけられるように活動しています。

全ての体験が自立のための経験に繋がると考えているからです。

活動はSST・LSTを中心に余暇活動も行っています。

 

今回はイベントで行ったBBQをご紹介します。

 

BBQから得られる知識、経験は

・鉄板は熱い

・火の側は暑い

・焼き上がるまで食べられない

・焼きたてのお肉は熱い

・大きいお肉は食べづらい

・みんなで分け合わないといけない

・順番を守らないといけない

・おかわり!を言わないと次のお肉が出てこない

 

など、SST・LSTの実体験という要素が多く詰まったものでした。

日々の活動で細分化した項目のSST・LSTを行い、こういったイベントで経験を生かした体験をする、というサイクルを回しています。

 

子どもたちは活動に参加して楽しい!

イベントに参加して楽しい!美味しかった!

 

こういった体験や経験を知らず知らずの内に経験することによって「いつの間にかできるようになっていた」となれば、こちらの狙い通りです。

 

これからも子どもたちが楽しめる活動やイベントを行っていきます。