発達に特性のある子どもや、障がいのある子ども一人ひとりに合わせた学びを得られる放課後等デイサービス。
そこでは、個別の支援や集団を通して社会性を育めるため、自分の居場所を広げられる福祉サービスとしても注目を集めています。
この記事では、そんな放課後等デイサービスの利用を考えている方へ向けて、横浜市内で利用できる放課後等デイサービスをご紹介します。
施設を選ぶときのポイントや注意点についてもプロ目線で、かつ公平性を保って解説していますので、あわせてご参照ください。
1.放課後等デイサービスとは?

放課後等デイサービスとは、発達に特性のある子どもや、障がいのある子どもへ向けた福祉サービスです。
「障がい児向けの学童」ともされており、勉強だけでなくお友達を作るきっかけにも繋がります。
ここでは、放課後等デイサービスを初めて利用する方へ向けて、利用対象者や放課後等デイサービスを利用するまでの流れをご紹介します。
1-1.利用対象者
放課後等デイサービスの利用対象者は、主に発達障害を抱えた小学校1年生から高校3年生までの就学児童です。
従来は未就学児も通えましたが、現在は未就学児向けの「児童発達支援」と、就学児向けの「放課後等デイサービス」の2つに分かれており、放課後等デイサービスを未就学児が利用することはできません。
発達障害児の将来的な自立を目指して療育を行っており、放課後や長期休暇中の利用も可能です。
療育手帳を取得していない障がい児でも、放課後等デイサービスを利用できます。
1-2.利用までの流れ
放課後等デイサービスを利用するには、横浜市などお住まいの自治体にて受給者証を取得する必要があります。
受給者証には保護者・児童の住所や氏名、受けられる支給量やサービスなどが記されています。
先述した通り、受給者証があれば、療育手帳を取得していない児童や不登校の子どもでも放課後等デイサービスの利用が可能です。
横浜市内で目星の放課後等デイサービスを見つけたら、受給者証の提出と共に目当ての施設と契約を結び、福祉サービスの利用を開始する流れとなります。
1-3.料金の目安
放課後等デイサービスは福祉サービスのため、原則として各自治体が費用の9割を負担します。
言い換えれば、放課後等デイサービス利用者の自己負担額はおよそ1割です。
また、世帯ごとの収入状況に応じて負担上限額が定まっているため、放課後等デイサービスの利用で家計に大きな負担をかける心配はありません。
たとえば、世帯年収が約890万以下であれば、月の負担上限額は4,600円に収まります。
放課後等デイサービスの詳しい利用料金については下記記事にでもご紹介していますので、あわせてご参照ください。
2.横浜市の放課後等デイサービス5選

放課後等デイサービスは、障がいを抱えた児童が放課後や長期休暇中でも利用できる福祉サービスです。
とはいえ、実際に利用するまでいろいろな不安を抱えている人もいるかもしれません。
ここでは、横浜市内の放課後等デイサービスについて、ホームページで活動内容や施設の方針がわかりやすく掲載されている事業者をピックアップしました。
横浜市内複数の立地で運営しているかどうかも合わせてご紹介しますので、ご希望の条件にマッチした放課後等デイサービス探しにお役立ていただければ幸いです。
2-1.都筑区大丸と荏田南で2件を運営「ココノワ」
横浜市内の2箇所で放課後等デイサービスを提供する私たち「ココノワ」では、都筑区大丸と荏田南に施設を構えています。
個々の特性を見て一人ひとりに合った療育を行うのが特長で、学習スペースや機能訓練室、ボルダリングスペースなどの運動療育まで幅広くサポート。大小関わらず成功体験による子どもの意欲向上に繋げています。
ココノワでは送迎サービスも行っており、就業時間に学校や最寄りのバスポイントまで迎えに伺うのもポイントです。
活動終了後は自宅までお子さんを送るほか、学校休日も直接自宅まで送迎を行っているため、安心して放課後等デイサービスをご利用いただけます。
都筑ふれあいの丘駅より、「放課後等デイサービス ココノワ 都筑」は徒歩10分。「放課後等デイサービス ココノワ 荏田南」は徒歩5分で足を運べます。
>>https://sourcier.co.jp/coconowa/
2-2.横浜市港北区の「マルタねんりん堂」
横浜市港北区に設備を構える「マルタねんりん堂」は、特に運動療育に力を入れている放課後等デイサービスです。
音楽などを通して運動や体操をするメニューなど、身体を動かす楽しみを学べます。
運動を通じて交友関係を築けるほか、トレーナーから武道に通じる心構えを学ぶことも可能です。
送迎サービスも提供されており、下校タイミングに合わせて学校まで迎えにきてもらえます。原則として、マルタねんりん堂を中心に半径4.5キロ圏内までのユーザーがサービスを利用できる範囲です。
>>http://www.maruta-nenrindo.com/
2-3.戸塚区や金沢区などで運営「キッズわん」
横浜市の戸塚区や金沢区などで稼働している「キッズわん」では、原則365日休まずに放課後等デイサービスを運営しています。
スキルトレーニングを実施しており、トイレや買い物レクリエーションの生活・文化の学びから、体操やボール遊びなどで身体を動かす運動療育まで実施されています。
さまざまな療法を取り入れアレンジプログラムを実施しているため、幅広い可能性に働きかけてチャレンジの場を作っているのが特長です。
2-4.鶴見区で4件を運営「もみじのて」
横浜市鶴見区内の4箇所で放課後等デイサービスを運営する「もみじのて」では、音楽療法や工作、クッキングを行っています。
また、月に1度の外出レクではプールや科学館、水族館などの積極的な外出イベントを実施しているのもポイントです。
創作的な活動をはじめ、ほか店舗のスタッフや児童ともふれあいを行うため、交流をもとに優しさや気遣い、思いやりの心を持つきっかけに繋がります。
「鶴見店」「駒岡店」「末吉店」「NEXT店」の横浜市鶴見区内4拠点で放課後等デイサービスを実施しており、鶴見区内のほとんどをカバーしているのも特徴です。
2-5.南区ほか各地で運営「ハッピーテラス」
全国120箇所以上に施設を構える「ハッピーテラス」は、横浜市内だけでも8箇所で放課後等デイサービスを実施しています。
キッズファーストの理念をもとに、「子どもは絶対に成長する」といった信念から一人ひとりの子供に寄り添ったトレーニングを行います。
また、子どもが自信を持てるようさまざまなアプローチを整えており、常に前向きに取り組めるような自己肯定感の育みを重視しているのも特長です。独自のツールやプログラムを用いて自立に必要なカリキュラムをバランスよく配置しています。
3.横浜市で放課後等デイサービスを選ぶポイント

横浜市にはさまざまな放課後等デイサービスが存在しますが、すべての施設がお子さんにマッチするとは限りません。
ここでは、横浜市で放課後等デイサービスを探している方へ向けて、好みの条件にマッチした施設を探すためのポイントをご紹介します。
3-1.通いやすさ
放課後等デイサービスを探すときは、通いやすさが大切です。
放課後等デイサービスは日常的に利用する福祉サービスのため、普段の生活から無理なく通える距離でなければ、日常的に通うのが難しくなってしまいます。
そのため、横浜市内の放課後等デイサービスを探すときは、自宅や学校、駅・バス停といった最寄りの拠点からどの程度通いやすいかを確認するのが大切です。
場合によっては、横浜市内で送迎サービスを提供している放課後等デイサービスも存在します。
施設との距離だけでなく、送迎サービスの有無も合わせて通いやすさのチェックをおすすめします。
ココノワでは横浜市の利用者向けに送迎サービスを実施
3-2.活動の内容
放課後等デイサービスは、すべての施設が同じ活動内容とは限りません。
放課後等デイサービスが発達障害を抱えた障がい児向けの自立支援プログラムを行っているとはいえ、その支援内容は「総合支援型」や「特定プログラム支援型」などさまざまです。
精力的に身体を動かすことが好きだったり、周囲とのコミュニケーションや協力が好きだったりと、子どもによって好みのアプローチが異なります。
そのため、やみくもに横浜市内の放課後等デイサービスを探すのではなく、自分の子どもにあった施設を探せるよう活動内容の確認をおすすめします。
施設によっては見学プログラムも実施されているため、どのような活動内容か体感してもらうのもポイントです。
放課後等デイサービスではどのような活動が行われているのか、詳細が気になる方はこちらの記事もご参照ください。
3-3.施設内の環境
施設の内装やスタッフの人数によって受けられるデイサービスの質が変わるため、それぞれの環境をチェックするのが重要です。
たとえば、放課後等デイサービスを横浜市内で2箇所提供している「ココノワ」では、室内にボルダリングスペースや機能訓練室を用意しています。
楽しみながらも健康的な運動で身体を動かしたり、自立に必要な生活面を学べたりできます。
また、障がい児の特性に理解のあるスタッフがどれほど在籍しているのかも大切な要素のひとつです。
「児童指導員」や「児童発達支援管理責任者」といったスタッフによって療育が促進されるため、施設にどのような環境が整っているのか、在籍スタッフのスキルも合わせて確認しておきましょう。
まとめ

放課後等デイサービスは、小学1年生から高校3年生までの就学児童へ向けた福祉サービスです。
各自治体が発行する受給者証があれば、各施設との契約後に発達障害を抱えた障がい児のケアを受けられます。
学業後や夏季休暇中も利用できる施設がほとんどですが、施設によって提供されるプログラムやアプローチ方法が異なる点に注意が必要です。
横浜市内で放課後等デイサービスをお探しの方は、お子さまに合った療育を受けられそうかどうか、設備や施設面の充実度もチェックしてみてくださいね。
そのときは、体験プログラムを提供している施設を利用してみるのもポイントです。
ココノワでは「放課後等デイサービスを初めて利用するから不安……」といった心配を解消できるよう、無料で授業を体感できる見学サービスを実施しております。
ご契約いただいたあとは、学校からやご自宅までの送迎も実施していますので、大切なお子さまの送り迎えをして欲しい人もぜひお気軽にご相談ください。
投稿者プロフィール
- 療育プログラムの作成や備品チェックが担当の「池田 広夢(いけだ ひろむ)」です。2年ほど中学校に勤務した経験があり、そこでは英語科目を教えていました。ココノワでは、子どもたちができる限り新しい経験や知見を得られるよう、普段では味わえないような体験をしてもらいたいと考えています!プライベートでは最近サバイバルゲームに興味を持ち始めていますが、趣味は模索中です。
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