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放課後等デイサービスの利用方法|手続きの流れをわかりやすく解説!

「放課後等デイサービスを利用するには、どうしたらいいの?」
「相談場所や必要な手続きを知りたい」

現在、そんな疑問をお持ちの方も多いと思います。

発達障がいなど、発達に特性のあるお子さんにとって、放課後等デイサービスは個性を伸ばしながら発達を促せる重要な居場所です。保護者にとっても、安心して子どもを預かってもらえる場所は貴重ですよね。

そんな放課後等デイサービスの利用方法は「各自治体へ受給者証発行の申請」→「各施設の選定」→「実際に契約&利用開始」の3ステップで完結します。

ただし、この3ステップのなかに細かい手順が存在するため、「利用開始までの全体の流れが掴みにくい」と感じる方も少なくありません。

そこで、この記事では放課後等デイサービスの利用方法について、ステップごとに解説します。

スムーズな利用方法や、必要な書類、手続きについて細かく解説していますので、放課後等デイサービスの利用方法についてお悩みの方はぜひご参照ください。

1.放課後等デイサービスの利用方法と利用までの流れ

1.放課後等デイサービスの利用方法と利用までの流れ

まずは、放課後等デイサービスの利用方法を、全体の流れを踏まえながら必要な手続きとともにご紹介します。

放課後等デイサービスを利用するまでの流れは以下の通りです。

【放課後等デイサービスを利用するまでの流れ】

1.役所の福祉窓口に問い合わせ、申請に必要な書類をもらう
2.利用計画を作成する
3.書類を提出し受給者証の申請を行なう
4.通いたい放課後等デイサービスを探す
5.受給者証交付放課後等デイサービスと契約する
6.個別支援計画の確認利用開始

参考:横浜市 障がい児通所支援事業ご利用の手引き

これらの流れについて、放課後等デイサービスの利用方法を詳しく解説します。

1-1.役所の福祉窓口に問い合わせ、申請に必要な書類をもらう

はじめにお住まいの自治体の福祉窓口へ、利用相談の問い合わせを行います。窓口へ直接訪れるのもひとつの手段ですが、まずは電話で問い合わせてみるのをおすすめします。

また、手続きに必要な申請書などの書類は各自治体のホームページからダウンロードできる場合もあるため、そちらを確認してみるのもポイントです。

問い合わせの際は、以下の2点を伝え、必要な手続きや持参する書類を確認しましょう。

①「放課後等デイサービスの利用を考えていること」
②「相談支援を利用したいこと」

放課後等デイサービスを利用する際、「利用方法もわからないし、そもそもどの施設がおすすめかわからない」と感じる方も少なくありません。そのような方へ向けて福祉に関する相談やサポートを行なってくれる「相談支援」が提供されているケースがあります。

相談支援を利用すれば、放課後等デイサービス探しや、利用計画書の作成をサポートしてもらえます。

自治体によっては、放課後等デイサービスの利用手順に相談支援の利用が必須の場合も。「相談支援の利用方法」については、後述する「4-2.なるべく相談支援を利用する」でも解説していますので、あわせてご参照ください。

なお、自治体の福祉の窓口では、「放課後等デイサービスのリスト」や児童の相談支援を行なっている「相談支援事業所のリスト」をもらえる場合がありますので、あわせて確認しておくといいでしょう。

申請時に必要な書類については次章「2.障がい児通所受給者証の申請・取得方法と必要書類」で詳しくご紹介します。

1-2.利用計画を作成する

放課後等デイサービスの利用条件を満たすには「受給者証」が必要です。そんな受給者証の発行申請をするには、福祉サービスをどのように利用するのか「障がい児支援利用計画(利用計画)」と呼ばれる書類を作成・提出する必要があります。

利用計画も同じく、相談支援事業所へ相談すると、ヒアリングをもとに書類作成をサポートしてもらえます。

相談支援事業所を利用できない場合は、自身で作成した「セルフプラン」を代わりに提出することも可能です。

利用計画・セルフプランには、主に以下のような内容を記載します。

【利用計画・セルフプランに記載する内容】

将来希望する暮らし方今の暮らし(利用しているサービスや学校など)現在生活するうえでの問題点好きなことや苦手なこと発達の課題・目標放課後等デイサービスの利用目的一週間の計画表利用したい福祉サービスの種類や頻度

参考:横浜市こどもサポートプラン(記載例)【学齢児用】

セルフプランもまた、福祉窓口で相談すると作成をサポートしてもらえる場合があります。

なお、利用計画書(もしくはセルフプラン)作成の時点で、希望する放課後等デイサービスの利用日数の記載が必要となるため、週にどの程度デイを利用したいのかあらかじめ考えておきましょう。

ただし、実際に月に何回放課後等デイサービスを利用できるかは、「支給日数」によって異なります。支給日数は利用計画等にもとづいて福祉サービスの必要性を審査・面談したうえ決定されるため、各自治体の判断によって利用できる日数が異なる点にご注意ください。

1-3.書類を提出し受給者証の申請を行なう

申請書や利用計画書(もしくはセルフプラン)の作成が終わったら、ほかの証明書等とあわせて役所に提出します。書類提出後、支給決定(受給者証の交付)まで1~2か月程度かかる場合があります。

なお、相談支援事業所で利用計画書を作成した場合は、そのまま事業所が保護者に代わって役所へ提出してくれるメリットも。保護者サイドはそれ以外の必要書類を役所に提出する運びとなります。

1-4.通いたい放課後等デイサービスを探す(見学・面談)

放課後等デイサービス探しは、受給者証の申請準備と並行して進めていきましょう。

放課後等デイサービスの探し方としては、以下の手順があげられます。

1.福祉窓口から放課後等デイサービス事業所のリストをもらい一件一件問い合わせる
2.「放課後等デイサービス+地域名」でインターネットから近くのデイを探す
3.ママ友や療育施設からおすすめのデイを聞く、紹介してもらう
4.相談支援事業所に条件を伝えリストアップ・仲介してもらう

このうち、手間なく効率的に条件に合った放課後等デイサービスを探せるのは、④の相談支援事業所を利用した方法です。利用計画の作成をサポートしてもらう際、あらためて放課後等デイサービス探しについても相談してみるのをおすすめします。

受給者証が届き次第、放課後等デイサービスと契約できるため、受給者証が届くまでに利用するデイを決めておくのが大切です。よさそうな施設を見つけたら、事業所へ直接問い合わせをして見学・体験してみるのをおすすめします。

利用したいと思える放課後等デイサービスが見つかれば、事業所に申し伝え、先立って「個別支援計画」を作成するのも選択肢のひとつです。個別支援計画とは、デイでどのように療育等を行なっていくかの計画書です。

1-5.受給者証交付

発達障がいなどの程度や福祉サービス支援の必要性をもとに支給日数が決定された後、「受給者証」と呼ばれる小さな冊子が手元に届きます。受給者証の支給日数は放課後等デイサービスを月に利用できる回数ですので、しっかり確認しておきましょう。

Point

放課後等デイサービスを利用できる回数は受給者証によって決まる(自治体によって決められる)

1-6.放課後等デイサービス事業所と契約する

受給者証が手元に届いたら、放課後等デイサービス事業所と契約できるようになります。事前に見学していた放課後等デイサービス事業所へ問い合わせ、契約の日程を調整してもらいましょう。

契約時には重要事項等の説明を受け、契約書にサインをしたうえ、受給者証に事業所名の記載を受けます。

1-7.個別支援計画の確認

契約後、放課後等デイサービス事業所は個別支援計画を作成します。個別支援計画を保護者が確認し、サインをすることで、必要な手続きはすべて完了です。放課後等デイサービスを利用できる状態となります。

1-8.利用開始

放課後等デイサービス事業所と契約を交わし、個別支援計画を確認したら、受給者証に記載の「利用開始日」からデイを利用できます。

2.通所受給者証の申請・取得方法と必要書類

2.通所受給者証の申請・取得方法と必要書類

放課後等デイサービスの利用方法に、「通所受給者証(受給者証)」の存在は欠かせません。先述した通り、受給者証を通して決定された”支給日数”が放課後等デイサービスを月に利用できる回数ですので、受給者証がなければサービスを受けられないともいえます。

ここでは、そんな受給者証の申請・取得方法と必要書類について解説します。

2-1.受給者証の申請先は自治体の福祉窓口

通所受給者証の申請は、市区町村(自治体)の福祉窓口で行います。

窓口の名称は自治体によって異なりますが、「障がい支援課」「障がい福祉課」「保健福祉課」などの名称が大半です。これら障がいにかかわる課は、役所内にあるケースのほか、発達支援センター内などに設置されているケースもあります。

横浜市の場合、放課後等デイサービスの利用に関する問い合わせ先は、お住まいの区の「福祉保健センター(区役所内)」になります。

参考:横浜市 保健福祉センター一覧

2-2.通所受給者証の申請に必要な書類

役所で行なう通所受給者証の申請には、主に以下のような書類が必要です。

【通所受給者証の申請に必要な書類一覧】

申請書
障がい児支援利用計画案(もしくはセルフプラン)
発達に支援が必要とわかるもの(手帳・診断・意見書など)
世帯の収入状況を確認する書類
マイナンバーを確認できる書類(保護者と子ども両方)
印鑑

療育手帳や障がい者手帳を持っていない場合、医師の診断書や意見書などが必要になります。発達に支援が必要だと理解できる書類があれば、受給者証の申請手続きが可能です。

また、放課後等デイサービスの利用方法を問わず、サービス利用にかかる月費用の自己負担額は1割ほどとなっています。しかし、実際の負担上限金額は世帯年収等によって変動する点にご注意ください。

「生活保護受給証明書」「市民税非課税世帯証明書」など、家庭の収入状況に応じて必要書類の種類が変わるため、役所にてしっかり自分が提出すべき書類は何か確認するのをおすすめします。

3.放課後等デイサービスの契約時に必要な書類

3.放課後等デイサービスの契約時に必要な書類

放課後等デイサービスを利用するには、利用希望先の事業所と個別に契約する必要があります。

放課後等デイサービス事業所との契約時に必要な書類は以下の通りです。

【放課後等デイサービス事業所との契約に必要な書類一覧】

通所受給者証
障がい児支援利用計画(もしくはセルフプラン)
療育手帳や障がい者手帳(あれば)
印鑑

なお、放課後等デイサービスは複数の施設を同時に利用するのも可能なため、複数の事業所と同時に契約することもできます。その場合、それぞれの事業所で個別の契約が必要です。

4.放課後等デイサービスを利用するまでの注意点3つ

4.放課後等デイサービスを利用するまでの注意点3つ

放課後等デイサービスの利用方法は、「受給者証の申請」→「利用できる事業所の選定」→「事業所と個別支援計画を作る」→「受給者証を受け取って利用開始」といった流れが大半です。

実際に放課後等デイサービスを利用するまではそれなりに手間と時間がかかる点にご注意ください。

加えて、スムーズに放課後等デイサービスを利用する方法として、意識しておきたいポイントが3つあります。

【スムーズなデイ利用のために意識しておきたいポイント3つ】

受給者証の申請とデイ探しは同時進行で行なう
なるべく相談支援を利用する
利用の意思が固まったら早めに伝える

ここでは、スムーズなデイ利用のために意識しておきたい3つのポイントについて、理由を解説しつつご紹介します。

4-1.受給者証の申請とデイ探しは同時進行で行なう

放課後等デイサービスを利用したい方は、利用できるデイ探しと受給者証の申請を同時進行で行うのをおすすめします。希望の放課後等デイサービスが見つかっても、その施設を必ずしも利用できるとは限りません。

放課後等デイサービスによっては、利用希望者数が定員をオーバーしているなどの理由から、利用を断られてしまう場合があります。そのため、相談支援事業所などのサービスを利用しつつ、自分の子どもにあった施設の選定が大切です。

場合によっては、自分の子どもにあった放課後等デイサービス探しが難航する可能性も。受給者証が手元にあれば、好みの施設と契約をスピーディに行いやすくなるため、先立って申請しておくのをおすすめします。

なお、相談支援事業所を利用していると、新しい放課後等デイサービスが開所する際に優先的に教えてもらえるケースがあります。

4-2.なるべく相談支援を利用する

放課後等デイサービスの利用方法を簡略化したい方は、なるべく相談支援の利用をおすすめします。

「受給者証の申請」や「デイサービス探し」は、相談支援のサービスを利用せずとも進められます。しかし、相談支援を利用しておいたほうが、手間なくスムーズに放課後等デイサービスを利用できるのも事実です。

相談支援を利用すると、以下のようなお手伝いをしてもらえます(相談支援事業所によってできることが異なる場合があります)。

【放課後等デイサービス探しで相談支援を利用するとできること】

・受給者証の申請に必要な「利用計画」を作成・提出してくれる
・条件に合う放課後等デイサービスをピックアップしてくれる
・デイ事業所への問合せを代行してくれる
・外出が難しい場合は家庭へ訪問して相談にのってくれる場合がある
・デイ事業所への見学に同行してくれる
・将来的に利用したい福祉サービスの相談にのってくれる

なお、相談支援は児童だけでなく福祉サービスの利用を希望する方全般が利用できる福祉サービスです。相談支援の事業所もいくつか種類があり、高齢者や大人の障がい者だけなど、相談の対象者を限定している事業所もあります。

そのため、放課後等デイサービスの相談をするときは「児童相談」を受け付けている相談支援事業所を選びましょう。

相談支援を利用するには、自治体から障がい児相談支援の支給決定を受けたうえで、相談支援事業所を探して契約する必要があります。まずはお住まいの自治体の福祉窓口までご相談ください。

横浜市の場合は、区役所内にある各区福祉保健センターが窓口です。

Point

放課後等デイサービスの利用方法を簡略化したい場合は相談支援サービスの利用がベスト

4-3.利用の意思が固まったら早めに伝える

利用したい放課後等デイサービスが決まったら、早めにその事業所へ利用の意思を伝えるのをおすすめします。なぜなら、放課後等デイサービスの利用にはデイ事業所側で「個別支援計画」を立てる必要があるためです。

個別支援計画の作成には保護者との面談が必要であり、利用の意思があれば契約前から面談を行い準備を進められます。

利用希望を伝えるのが遅くなれば、そのぶん個別支援計画を立てるのも遅くなり、利用開始も遅くなってしまいます。そのため、受給者証が届く前でも、利用したい放課後等デイサービスが見つかればその旨を早めに事業所へ伝えるのが大切です。

5.放課後等デイサービスを選ぶ際のポイント3つ

5.放課後等デイサービスを選ぶ際のポイント3つ

放課後等デイサービスを利用する方法は、「受給者証の申請」「個別支援計画の作成」「施設との契約」といった手順が一般的です。しかし、肝心の放課後等デイサービス選びに頭を悩ませてしまう方も少なくありません。

ここでは、放課後等デイサービスを選ぶ際に着目したい3つのポイントをご紹介します。

5-1.通いやすい範囲で探す

放課後等デイサービスを探すときは、施設が自宅からどの程度離れているのか確認しておくのをおすすめします。施設が遠くなってしまうと送迎に時間がかかるため、結果的に子どもが福祉サービスを受けられる時間が短くなってしまいます。

また、なんらかのトラブルが発生したときも、保護者が送り迎えをするのに大変な思いをしてしまうのも事実です。通いやすい範囲で施設を探しておけば、放課後等デイサービスのメリットを最大限得られつつ、トラブルの対処がしやすくなります。

なお、送迎サービスを提供している施設も多いため、それらを合わせてチェックするのもポイントです。

Point

送迎サービスの利用方法が簡単な放課後等デイサービスもある

5-2.空き状況は事前に確認しておく

気に入った放課後等デイサービスがあれば、すぐに空き状況を確認しておきましょう。特に、通いたい曜日などが確定していれば、問い合わせの段階で曜日の空き状況を確認するのがベストです。

地域に放課後等デイサービスの施設が少ない場合は、ニーズが集まり空きがない状況も考えられます。人気の施設など、子どもを安心して任せられそうだと感じた施設があれば、空き状況を事前に確認したうえで見学するのをおすすめします。

5-3.見学や体験で雰囲気を確認する

放課後等デイサービス選びでは、事前の見学や体験が非常に重要です。一見するとよさそうな施設でも、子どもに合わない事業所だと、せっかく契約しても嫌がって通えない可能性も。

見学の際はできるだけ子ども同伴で訪問し、子ども自身の様子を見ながら合う合わないを確認していきましょう。

何を基準に選べばいいかわからない方は、以下の記事で放課後等デイサービスの選び方を詳しくご紹介していますので、あわせてご確認ください。

6.放課後等デイサービスの利用方法では手順の把握が大切

6.放課後等デイサービスの利用方法では手順の把握が大切

放課後等デイサービスの利用方法として、はじめに役所に問い合わせて受給者証を申請し、放課後等デイサービスを選定。希望する事業所と個別に契約する必要があります。

実際に利用を開始するまでどうしても手間と時間がかかってしまいますが、「相談支援事業所」などを利用すると負担を軽減しつつ効率的に施設を探せるのもポイントです。多忙な方は、そちらの福祉サービスを利用するのも視野に入れておきましょう。

なお、横浜市で放課後等デイサービスをお探しの方は、横浜市都筑区の児童デイサービス事業所「ココノワ」でもご相談を承っております。

「相談場所がわからない」「何から始めればいいかわからない」など、お困りのことがあればぜひご相談ください。

投稿者プロフィール

金子幸史
金子幸史
主に店舗管理を担当している「金子 幸史(かねこ ゆきひと)」です。福祉の専門学校を卒業後、知的障がい児入所施設で生活指導員として3年ほど勤務していました。プライベートでは3児の父でもあり、子どもたちの笑顔が好きなので、ココノワでは楽しんでもらいながらも成長に繋がる手助けができればと考えています。夜な夜なアニメを観ながらプラモデルを作るのが趣味です。

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