未分類

放課後等デイサービスの2類型化とは?利用者への影響も解説

放課後等デイサービスの利用を検討している方や現在利用中の方で「2類型化」という言葉を耳にしたことのある人は多いのではないでしょうか。

この記事では、放課後等デイサービスの2類型化によって何が変更となるのか、どのような影響があるのか解説します。また、2類型化された後の施設の選び方についても取り上げているため参考にしてください。

1.放課後等デイサービスの2類型化とは?

1.放課後等デイサービスの2類型化とは?

放課後等デイサービスの2類型化とは、放課後等デイサービスを活動内容に応じて「総合支援型」と「特定プログラム特化型」の2つに分けることです。この2類型化は、2021年10月31日に厚労省によって方針が固められました。

活動内容に応じて2つに分けることで、それぞれの機能がより明確なものとなり、支援内容のバラツキ是正に繋がります。

1-1.2類型化が行われる背景

放課後等デイサービスの2類型化が行われる背景としては、放課後等デイサービスの事業所が増加してきている一方で、サービス内容やサービスの質にバラつきが生じている点があげられます。

現状では、どのようなサービスを提供するかは各事業所の判断によって決められますが、自由に決められるためにバラツキが生じており、なかには活動プログラムがずさんな放課後等デイサービスもありました。

先ほども触れているように、このサービス内容や質のバラツキを改善するため、「2類型化」が提案されています。2類型化によって、今後はピアノ教室や学習塾のようなサービス形態で、障害特性を考慮した支援内容になっていないと判断された事業所は、今後国からの運営資金給付の対象外となります。

放課後等デイサービスの2類型化が実施されることで、より子どもの実態に即したサービスの提供が可能となるでしょう。

1-2.放課後等デイサービスの利用者への影響

放課後等デイサービスの2類型化に伴って影響を受けるのは主に事業者側です。利用条件が変わるなど、サービス利用側ですぐに対応すべき事項などは特にありません。ただし、放課後デイサービスによっては、2類型化の実施に伴い閉所してしまう可能性もあります。

また、現在利用している放課後等デイサービスが運営資金給付金の対象外となったことで、利用料金の値上げが起こるケースも考えられます。そのほかにも、利用時間が変更になる可能性もあるため、詳しくは現在利用している各施設に確認する必要があるでしょう。

Point

場合によっては、利用中の放課後等デイサービスが閉所・方針変更する可能性がある

2.放課後等デイサービスの2類型をそれぞれ解説

2.放課後等デイサービスの2類型をそれぞれ解説

放課後等デイサービスの2類型化では、各類型に求められる特徴が定められています。

ここでは、2類型を構成する「総合支援型」と「特定プログラム特化型」の特徴について解説します。それぞれの概要がどのようなものなのか、施設を利用している方は理解しておきましょう。

2-1.総合支援型の特徴

総合支援型は、現行の放課後等デイサービスのガイドラインに定められている「自立支援と日常生活の充実のための活動」「創作活動」「地域交流の機会の提供」「余暇の提供」という4つの活動全てを提供する類型です。

「自立支援と日常生活の充実のための活動」とは、障がい児の成長に伴い必要となる基本的な日常生活の動作や自立生活をサポートするための活動のことです。子どもが意欲的に関わり、成功体験を積み重ね、自己肯定感を育めるような活動を行います。

「創作活動」は、表現する喜びを感じられるような活動を行います。たとえば、自然に触れて季節の変化を感じ、感受性を豊かにすることも創作活動のひとつです。「地域交流の機会の提供」は、子どもの社会経験を広げていくことを目的としています。地域社会との交流やボランティア体験などが代表例です。

「余暇の提供」は、さまざまなプログラムを通して子どもが自分自身をリラックスさせるための練習を行います。

総合支援型は、このような4つの活動が含まれている放課後等デイサービスを指します。

Point

総合支援型の放課後等デイサービスは、まんべんなく支援を受けやすい

2-2.特定プログラム特化型の特徴

特定プログラム特化型は、理学療法などより専門性の高い支援を提供する類型です。ただし、2022年7月時点では、事業所が満たすべき具体的な条件が発表されているわけではなく、今後詳しい内容が決まる予定となっています。

具体的な内容こそ未定ですが、年齢に応じた発達段階を考慮した内容になるものと考えられます。たとえば、学童期や思春期など、特定の年齢や発達段階に特有のプログラムを実施するといったイメージです。

ここまで紹介してきたように2類型化によって、各類型のサービス内容の明確化が期待されます。

3.2類型化された後の放課後等デイサービスの選び方

3.2類型化された後の放課後等デイサービスの選び方

2類型化が実施された後、放課後等デイサービスを選ぶ際は、いくつかのポイントに注意する必要があります。

ここでは、具体的な選び方のポイントを3つ紹介します。これからサービスを利用する方はぜひ参考にしてください。

3-1.通える範囲にある放課後等デイサービスを探す

総合支援型・特定プログラム特化型のどちらを選ぶ場合でも、通いやすさは重要なポイント。学校や自宅、最寄り駅などからアクセスしやすい場所にある放課後デイサービスを探すことが大切です。

また、多少離れていていても送迎サービスがある施設なら保護者の送迎負担もなく、無理せず通い続けられるため、送迎の有無もチェックしておくといいでしょう。

いくら活動内容が魅力的な放課後等デイサービスがあっても、距離が遠い、送迎が発生するため保護者の負担が大きいとなると、通うだけでも一苦労となり、サービスの継続自体が難しくなります

3-2.サポート内容や預かり時間を確認

放課後等デイサービスは総合支援型・特定プログラム特化型のいずれかによって、サポート内容が異なるため、支援内容を事前に確認しておく必要があります。また、施設によっては預かり時間も異なります。

たとえば、保護者の仕事の都合で18時までは預かっていてもらいたいにもかかわらず、17時までしか対応していないといったケースが発生する恐れもあるでしょう。

夜遅くまで預かってくれるか、時間を延長して預かってもらえるか、土日や祝日も施設を利用できるかといった点もチェックしておくことをおすすめします。

Point

放課後等デイサービスによっては、延長して預かってもらえる場合がある

3-3.見学や無料体験で施設の雰囲気をチェック

 2類型の放課後等デイサービス選びにあたっては、ホームページなどで情報を確認するだけでなく、必ず見学や無料体験などを利用して施設の雰囲気を実際に確認するようにしましょう。写真だけではわからない部分や、実際に訪れてみて初めてわかることもあります

設備安全性や利用者の様子、担当スタッフの数や雰囲気などはホームページの情報だけではなかなか読み取ることができません。子どもたちが楽しそうに過ごしているかどうか、スタッフは子どもにどのように接しているかといった点もチェックしておくといいでしょう。

基本的に、ほとんどの施設では無料見学を行っているため、気になる施設、興味のある施設が見つかったら一度見学したい旨の連絡をおすすめします。

まとめ

放課後等デイサービスの2類型化は、サービスを活動内容に応じて2つに分けることです。2類型化は、利用者に直接的な影響を与えるものではありませんが、施設によっては2類型化によって閉所や料金体系の見直しなどが起こる可能性もあります。2類型化されてからの施設選びは、通える範囲にあるかどうか、サポート内容や預り時間はどうかといった点をチェックしてみてください。

横浜市都筑区大丸のセンター南駅周辺、同じく都筑区荏田南の都筑ふれあいの丘駅周辺で放課後等デイサービスを探している方には運動療育を行う「ココノワ」の利用をおすすめします。専門知識を持ったスタッフによって、一人ひとりに応じたきめ細かいサポートが受けられます。また、集団生活を通して社会性やチームワークなどを身につけられる点も特徴です。契約前の見学や体験も行っているため、興味のある方はぜひお問い合わせください。

投稿者プロフィール

民井沙紀
民井沙紀
利用者の個別支援計画書の作成が担当の「民井 紗紀(たみい さき)」です。保育系の専門学校を卒業して、知的障がい者の入所施設で4年ほど生活指導員として働いていました。社会人5年目を迎えるココノワでは、子どもたちができないことや苦手意識を持っていることに対して、一歩ずつでも進んでいけるようにサポートすることを心がけています。また、楽しさや嬉しさに共感する気持ちも大切にして日々触れ合っています。趣味は名探偵コナンで、漫画やアニメ、映画まですべて把握しているコナン好きです!コナンが好きなお子さんと、是非熱い情熱を語り合いたいです。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP