【1分でわかる】放課後等デイサービスの料金は?利用上限日数も解説

放課後等デイサービスとは、放課後や土曜日・祝日、長期休暇に障がいのある子どもを預かる施設のことです。

自立した生活を送れるようにする療育や、楽しく過ごせるプログラム、余暇外出などが行われています。

お子さまを預けるにあたり、どのくらい利用料金がかかるのか気になるご家族さまも多いのではないでしょうか。

この記事では、放課後等デイサービスの料金についてわかりやすく解説します。

1.放課後等デイサービスの料金

1.放課後等デイサービスの料金

放課後等デイサービスの料金は、自治体や世帯収入によっても異なりますが、月額4,600円が一般的です。生活保護世帯や住民税非課税世帯では、利用料金がかからない場合もあります。

放課後等デイサービスは福祉サービスのため、福祉制度によって利用者に負担のない金額になるよう設定されているのです。

本章では、放課後等デイサービスを利用する際にかかる料金について、4つのポイントに分け詳しくご紹介します。

1-1.放課後等デイサービス利用のためには受給者証が必要

まず、放課後等デイサービスを負担なく利用するためには、障害者通所受給者証(※受給者証と略称で呼ばれることが多い)が必要です。

障害児通所受給者証(受給者証)を持っていれば、利用料金の9割を自治体が負担してくれます。つまり、利用者の負担は1割となり、負担金額が少なくてすむのです。

<障害者通所受給者証とは>
受給者証は、福祉サービス利用のための証明書です。障害者通所受給者証を取得するためには、お住まいの市区町村の、福祉関係の窓口(障害支援課、保健福祉課、こども家庭支援課など)で申請が必要です。

Point

受給者証があれば、放課後等デイサービスの利用料金負担を大きく軽減できる

1-2.世帯所得に応じて月額上限額が設定されている

放課後等デイサービスの基本的な利用料金は、世帯所得によって月額の上限額が設定されています。

世帯所得ごとの月額上限額については、以下の表を参考にしてください。

世帯の収入状況月額上限額
生活保護世帯市民税非課税世帯0円
市町村民税課税世帯①(年収約890万円以下)4,600円
市町村民税課税世帯②(年収約890万円以上)37,200円
※共働き世帯の場合、世帯所得は世帯主の金額で判断されます。
※世帯所得の上限金額は自治体によって設定金額が異なります。

放課後等デイサービスの1日あたりの利用料金は、施設により750〜1,200円ほどが一般的です。

ただし、上記表のように月額の利用者負担額には上限金額が決まっているため、どんなに利用しても支払う金額は月額の上限金額までとなります。

たくさん利用したら、それだけ利用料金も高くなるのではないかと心配されるご家族もいらっしゃると思いますが、福祉サービスである放課後等デイサービスでは上限額以上に料金がかかることはないため、安心して利用できます。

1-3.おやつ代などが別途かかる場合もある

放課後等デイサービスは施設によって特色があり、独自に手作りおやつを提供したり、子どもが楽しめるようなイベントを開催したりすることがあります。

このとき、おやつ代やイベント代などについては完全に利用者負担となり、別途かかってきます。
これらの料金は各施設で設定されているため一律ではありませんが、多くの施設のおやつ代は50~100円ぐらいです。

ココノワ(神奈川県横浜市都筑区の大丸・荏田南に立地する放課後等デイサービス、2施設ともに都筑ふれあいの丘駅近辺)を例に挙げると、市販のおやつだけではなく、子どもたちとチョコレートクランチなどの手作りおやつを作って食べたり、水族館や動物園に出かけたりすることがあります。

そうした際には、おやつの材料費や入園料などの料金がかかります。

その他、制作等のイベントでは制作費、クリスマス会などではプレゼント代などがかかる場合もあります。
イベントの内容やかかる費用はそれぞれの放課後等デイサービスによるため、心配な場合は事前に確認しておくといいでしょう。

1-4.送迎費用はケースバイケース

放課後等デイサービスには、往復の送迎サービスが付いていることが一般的です。

送迎費は施設により異なりますが、ココノワを例にあげると片道単位で費用を定めています。そのため学校への迎え、その後のご自宅までのお送りの場合は、片道2回分の費用が発生します。

施設により基準は変わる場合があるので、事前によく確認するとよいでしょう。

2.放課後等デイサービスは利用できる上限日数が決まっている

2.放課後等デイサービスは利用できる上限日数が決まっている

どんなに利用しても月額上限までしか費用がかからない放課後等デイサービスですが、利用できる日数には上限があります。

この上限日数(支給日数)は、子どもと両親の状況や利用意向などを考慮しながら、受給者証の申請時に自治体によって決められるものです。

般的なひと月の上限日数は、10日(週2)〜23日(週5)ほど。子どもの状況によっては、申請により上限を超えて日数の追加が認められる場合もあります。

放課後等デイサービスには平日だけでなく土日も利用できる施設もありますが、受給者証に記載された上限日数の範囲までしか利用はできませんので注意しましょう。

なお、途中でもっと放課後等デイサービスを利用したいと考えるようになることもあると思います。そのようなときは、上限日数の変更を自治体に申請して認められれば、あとから利用日数を増やすことも可能です。

とはいえ、そもそも施設に空きがなければ利用することはできません。具体的な利用日数や曜日などについては、施設と相談する必要があります。

3.放課後等デイサービスの料金例

3.放課後等デイサービスの料金例

ここまでご紹介したとおり、放課後等デイサービスでは世帯収入に応じた上限金額までしか料金はかかりません。一般世帯では、月額4,600円が基本です。ここに、おやつ代やイベント代が加算された料金が、月額費用の合計となります。

具体的にイメージできるよう、本章では「平日と休校日に数日間利用した場合」と、「夏休み中に長期間、利用した場合」の2パターンを紹介します。

放課後等デイサービスの利用料金をイメージしやすくなると思いますので、ぜひ参考にしてください。

3-1.平日と休校日に利用した方の場合

平日と土日、週2回利用した場合の料金イメージをご紹介します。

【利用者イメージ】
・ADHDの小学1年生A斗君
・金曜日と土曜日の週2日利用
・送迎してもらって、金曜日は放課後だけ、土曜日は朝から夕方まで過ごす

<上限金額適用前の料金>

1回あたりの利用者負担の料金を平日1,000円、休校日1,250円とすると、ひと月の基本的な料金は以下になります。

平日の料金   1,000円×4日分=4,000円

休校日の料金 1,250円×4日分=5,000円

合計9,000円

<上限金額適用後の料金>

放課後等デイサービスの料金は、世帯収入ごとの上限金額までしかかからないため、基本的な利用料金は以下のようになります。

生活保護・市民税非課税世帯(無料)……0円

市町村民税課税世帯①(上限4,600円)……4,600円

市町村民税課税世帯②(上限37,200円)……9,000円

<おやつ代を加算したときの合計料金>

おやつ代を1日100円とすると、8日分で800円となります。

おやつ代を加えた最終的な月額料金は、以下のとおりです。

生活保護世帯市民税非課税世帯800円
(0円+800円)
市町村民税課税世帯①(年収約890万円以下)5,400円
(4,600円+800円)
市町村民税課税世帯②(年収約890万円以上)9,800円
(9,000円+800円)

3-2.夏休み中に利用した方の場合

次に、夏休みなどの長期休暇中に利用する場合の料金イメージをご紹介します。

【利用者イメージ】
・自閉症の中学1年生B花ちゃん
・夏休みに施設を20回利用・自宅から施設まで送迎してもらって、朝から夕方まで過ごす
・イベントで水族館に1回行った

<上限金額適用前の料金>

1回あたりの利用者負担の料金を平日1,000円、休校日1,250円とすると、夏休みの基本的な料金は以下になります。

    休校日の料金 1,250円×20日分=25,000円

<上限金額適用後の料金>

放課後等デイサービスの料金は、世帯収入ごとの上限金額までしかかからないため、基本的な利用料金は以下のようになります。

生活保護・市民税非課税世帯(無料)……0円

市町村民税課税世帯①(上限4,600円)………4,600円

市町村民税課税世帯②(上限37,200円)……25,000円

<おやつ代とイベント代を加算したときの合計料金>

おやつ代を1日100円とすると、20日分で2,000円となります。

また水族館の入館料として450円かかったとすると、おやつ代・イベント代の合計は2,450円となります。

2,450円を加えた最終的な月額料金は、以下のとおりです。

生活保護世帯市民税非課税世帯2,450円
(0円+2,450円)
市町村民税課税世帯①(年収約890万円以上)7,050円
(4,600円+2,450円)
市町村民税課税世帯②(年収約890万円以上)27,450円
(25,000円+2,450円)

まとめ

まとめ

放課後等デイサービスの利用料金は、1割負担の基本的な料金に、別途おやつ代やイベント代などを加えたものとなります。

基本料金は家庭の収入に応じて上限金額が決まっているため、基本的に利用料が高額になることはありません。

ご自身の世帯所得がわからない、料金や利用できる放課後等デイサービスについて詳しく知りたいという方は、お住まいの自治体の役所窓口までお問い合わせください。

なお、横浜近辺で放課後等デイサービスをお探しの方は、ぜひココノワまでご相談ください。

ココノワは横浜市都筑区(大丸・荏田南)で放課後等デイサービスを行っております。

安心して放課後等デイサービスをご利用いただけるよう、サポートいたします。

投稿者プロフィール

ココノワ 都筑 1階
療育プログラムの作成や備品チェックが担当の「池田 広夢(いけだ ひろむ)」です。2年ほど中学校に勤務した経験があり、そこでは英語科目を教えていました。ココノワでは、子どもたちができる限り新しい経験や知見を得られるよう、普段では味わえないような体験をしてもらいたいと考えています!プライベートでは最近サバイバルゲームに興味を持ち始めていますが、趣味は模索中です。

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