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【事業所紹介】林屋茶園

京都にある老舗のお茶屋さん「京はやしや」260年余り続く伝統に培われた抹茶の香りと革新のスイーツが、心に響くひとときを届けます。林屋茶園は、当時デリバリー形態の銀のさらを中心に展開するFC事業部にとって「接客を伴う和カフェ」という全く新しいジャンルの店舗でした。今回はそんな林屋茶園にまつわるストーリーと「和×おもてなし」の徹底されたこだわりとスタッフたちの努力をご紹介します。
林屋茶園はFC事業部が手掛ける新しいフランチャイズ店舗であり、日本の伝統的なお茶文化を現代的なカフェスタイルで提供することをコンセプトとしています。​都心の目黒という主要エリアに位置し、若者からビジネスパーソンまで幅広い客層に支持され、店内は和の趣を感じさせる落ち着いた空間で、訪れる人々に癒しのひとときを提供しています。

目黒に刻まれる伝統と革新の「和」

FC事業部は新たな挑戦に乗り出しました。
それは、デリバリー主体の事業から一歩踏み出し、接客を伴う飲食業態への進出でしたが、これは単なる事業拡大ではなかったのです。ここには、キャリアアップの可能性が広がっていました。
従来のオペレーションとは異なる「店舗経営」の視点、顧客と直接向き合う「接客スキル」、そして「ブランドを形にする力」。

これらを磨く場として、林屋茶園目黒店は生まれました。母体となるのは、京都は宇治、老舗茶舗「京はやしや」。
都内有名百貨店では、出店のオファーも引くて数多という有名ブランドです。

その名を冠するカフェの国内唯一のフランチャイズ店舗となった「林屋茶園目黒店」はフランチャイズでありながら、オリジナルメニューを生み出し続け、本部の想像を超える存在となっています。
驚くべきことに、ここで生まれたスイーツが本部へと逆輸入されています。
これは、単に店舗経営を超え、「林屋茶園」というブランドが独自の価値を持ち始めた証でもあると言えます。

幾度もの試練、立ち続けた6年間

2017年12月、目黒という都心の一等地に「林屋茶園」はオープンしました。
京都の伝統を受け継ぐ和カフェ、抹茶をふんだんに使ったスイーツ、アクセスの良い立地。
成功する要素は揃っているように見えましたが、幾多の困難が林屋茶園を待っていました。

オープン当初は「林屋茶園」が目黒というエリアに馴染むまでは、認知度の課題やSNSの発達も現在より強くなかったため、集客に時間がかかってしまいました。

それでも、少しずつリピーターが増え、やっと軌道に乗り始めたのが2019年頃。
しかし、その矢先に未曾有の試練が訪れたのです。

⸻2020年4月、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言。

目黒のオフィス街は一気に静まり返り、人が消え、売上は激減。店内には閑古鳥が鳴いていました。
店舗の存続の危機も感じながらも、スタッフ達の安全と雇用を守ることに徹するために
林屋茶園は立ち止まりませんでした。

ここでソーシエの強みであるデリバリーを活かし、ゴーストレストラン(宅配専門ブランド)を導入。
これまでになかった挑戦を次々と試みました。

そして試行錯誤の末、2022年夏。
人々が街に戻り始めると同時に、店にも活気が戻ってきました。
厳しい状況の中でも、経験と創意工夫を重ねてきたからこそ掴んだ「復活」だったのです。

日本茶の新たな境地——細部に宿るおもてなし

林屋茶園が提供するのは、単なる飲み物ではありません。

「日本茶」という文化そのものなのです。

現代では、日本茶を日常的に飲む機会は減りつつあります。
ですが、林屋茶園は「日本茶を飲む」という行為を、「特別な体験」へと昇華させました。
ただお茶を出すのではなく、そこに込める所作、空間の演出、言葉遣いの一つひとつが、お客様を非日常へと誘います。

そのためのスタッフ教育も徹底したクオリティの追求がされます。
そのひとつにスタッフの所作もまた、林屋茶園ならではのこだわりであります。
例えば、接客時の言葉遣い。「ありがとうございました」ではなく、「ありがとうございます」と伝える。これは、来店という一度きりの関係ではなく、これからも続いていくご縁であることを示す言葉だ。

また、林屋茶園のメニュー開発にも、そのこだわりが表れている。抹茶が主役であることを常に意識し、スイーツやドリンクの全てが「お茶の味を最大限に引き立てる」ことを目的として作られている。和と洋のバランスを考え抜き、お茶の風味を活かす配合にこだわる。時には本部を驚かせるような革新的なメニューも生まれる。それが、目黒店の強みであり、本部が目を見張るほどの影響力を持ち始めている理由だ。

林屋茶園が描くその先とは

「この味を、日本茶の良さを、もっと多くの人に知ってほしいんです。」

林屋茶園の若き店長はこのように語ってくれました。

社内の人々にも、林屋茶園の魅力を知ってもらうこと。
その例として他事業部とのコラボレーションなどを挙げています。

例えば、介護施設や保育施設での日本茶提供。単に飲むだけではなく、淹れ方を伝えるなど、
日本茶の奥深さを感じてもらいたいと意欲的です。
そして2025年、現店長に加え、新たにもう1名店長が就任し、林屋茶園は店長を2名体制へと進化させました。
それぞれの得意分野を活かし、商品開発と店舗マネジメント全体と注力していきます。
新たな店長はこれまで数々の飲食業態を経験してきた実力者であり、その知見が店舗運営に新しい風を吹き込むことが期待されています。

林屋茶園は今、さらに強いチームへと変わりつつあります。
ぜひまだ足を運んだことのない方は、一度その「和」の空間と「おもてなし」の細部にこだわる林屋茶園を体感してみてください。

きっと、日本茶が好きになり、日本という文化の尊さに触れることができるはずです。

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