
「ライドオンエクスプレスホールディングス」が運営する宅配寿司ブランドであり、現在ソーシエグループでは加盟店として、東京・神奈川に9店舗展開しています。1店舗30名近くの様々な経歴を持つスタッフが多数在籍しており、多角的な視点から運営できることがソーシエグループのデリバリー業態の強みとしています。
『銀のさら』は、「おいしいお寿司をもっと身近に」をコンセプトとした本格的なお寿司を自宅で楽しめる宅配寿司サービス。
「銀」は、派手ではないが確かな技術を持つ「いぶし銀」と、おいしいお米の「銀シャリ」。
そして「さら」は、「まっさら」な新しい気持ちの象徴であり、すべてを容認して受け止める大きな「皿」 をイメージし、『銀のさら』のブランド名は生まれました。
上質で新鮮なネタをご注文いただいてから一貫一貫作る、丁寧なサービスをお届けできるよう日々心掛けています。
「ソーシエ」と銀のさら
ソーシエの代表はフレンチでシェフを経験した際、『自身の店を持つ』という目標の一歩を掲げていました。
ソーシエを創設する時に、飲食ビジネスの中で長年地域に愛されているものは《何か》を考えた時、
老若男女に愛され続けている「お寿司」にたどり着いたのです。
一言に「お寿司」と言っても様々な業態がありますが、大切な日に、大切な人と「いつもの食卓とは違った喜び」を
お届けできるプレゼンターのような存在になれる「宅配寿司」に魅力を感じ、
より多くの人にこのサービスを届けていきたいと考えたことが、「銀のさら」を始めるきっかけとなりました。

フランチャイズのメリット



ソーシエで運営している銀のさらはフランチャイズとして運営しています。
フランチャイズ運営は、オリジナルで事業を行うのとは異なり、メニュー開発や調理方法、仕入れ先の確保などが確立されているため、オペレーションやサービスの提供に集中できるというのが最大のメリットです。
また、フランチャイズはとにかく「真似」をすることが大前提にあるため、調理経験が少ない場合であっても、
誰もが一定の品質を保てるためのマニュアルなどが完備されており人の育成も運営もしやすい。
その一方で、「本部との差別化の困難さ」や、それに伴う「人材確保の難しさ」などの課題もありました。
「本部との差別化の困難さ」については、そもそも銀のさらのように本部が上場している場合、
そのブランド力の強さや、給与、福利厚生、キャリアパスなどの面で加盟店よりも有利な条件を提示できるため、
人材が本部に流れやすい傾向があります。
仕事内容は基本的に本部と同じであるため、加盟店が独自に「ここで働きたい」と思わせるような差別化された魅力を打ち出す必要があり、課題となるのです。
そのような課題がある中、ソーシエの運営する銀のさらでは徹底した労務管理による働きやすい職場作りや、
若くても店舗の管理者としてマネジメントや店舗運営のノウハウを学ぶことができる環境を整えることで課題を克服しています。また、評価制度が明確にあることで大手にも負けないくらい条件面も充実しています。
店舗運営に早くから携わることで働く従業員のキャリアアップに繋げ、市場価値の高い人財となれることも、ソーシエの銀のさらの大きな魅力のひとつです。
あの時、「コロナ禍」でどうやって乗り切ったのか

コロナ禍においては、緊急事態宣言下の2020年4月頃には売上が150%に達し、平均しても130%以上の伸びを記録するといった、これまでにない状態だった。これは、緊急事態宣言中、ほとんどの飲食店が閉店している中、テイクアウトやデリバリー業は人々の食糧調達の手段として重要な役割となったことも一つの要因だったと考えられます。
しかし、売上が好調であった一方で、人員の確保に非常に苦労したのが実情でした。
その理由として挙げられたのが、
- 感染リスクへの不安から、従業員が出社をためらう傾向であったこと
- アルバイトの場合、親から出勤を止められるケースもあったこと
これら二つが大きな理由だったのです。
売上が大幅に伸びた一方で人員不足により「十分なサービスを提供する」ことへの困難にも直面していました。
FC事業部としての今後の展開



銀のさらは、ネタと米へのこだわりが強みであるものの、質が良いので価格帯が高く、
他のお寿司デリバリーとの差別化が難しいという課題があります。
メニューのリニューアルも迎え価格競争がますます激化する中で、高価格帯である銀のさらは今後も顧客の維持・拡大していくための差別化戦略が求められていきます。
リピートをしていただくため、お寿司のクオリティーはもちろん、サービスといった顧客と直接的ないし間接的に関わる部分でのホスピタリティをいかに提供できるかも関わっています。
また、FC事業部としては、既存事業を伸ばしつつ、フランチャイズで培ってきたオペレーションのノウハウを活かし、他の飲食店への展開も視野に入れて飲食事業の拡大を目指します。
具体的には、2030年までに飲食事業の規模を現在の約15億円から20億~50億円に拡大し、銀のさらのフランチャイズ事業で培った経験を活かし、新たな事業領域への進出を積極的に目指しています。
オープンを控えたラーメン事業を直営展開から始め、 銀のさらのフランチャイズ加盟店としての運営経験を活かし、
将来的には自社が本部となり、開発した事業を他の事業に展開していくことを目指しています。
また、 新規事業への展開と並行して、既存の銀のさら事業も引き続き重要な柱として維持し、その運営能力を高めていく方針ではあるが、出店余地が限られている現状もあることから、新たな成長のためには新規事業の開拓が不可欠であると考えています。