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【事業所紹介】障がい者グループホーム らしく

2021年に誕生した障がい者グループホーム『らしく』。
入居者さまが自立して生きていけるようにするため、スタッフが一丸となりグループホームでも珍しい一人ひとりに寄り添った支援をおこなっています。「らしく」は、自立した生活ができる場所の提供を目的とした、障がい者向けグループホームです。さまざまな障がいをその人の個性と捉えて、一人ひとりの「その人らしさ」を大切にしながらいかして、地域で暮らすことのできる体制をつくり、自立した生活ができるように支援をおこなっています。居場所があるからこそ、自立した人間に成長するための一歩が踏み出せる。だからこそ、らしくを一人ひとりの受け皿となる場所にしていきたいと考えています。

障がい者グループホームとは?

障がい者グループホームは、障害者総合支援法が定める「障害福祉サービス」のひとつ。
障がいのある方が必要な支援やサポートを受けながら、共同生活をおこなうことができる住まいのことです。

グループホームの中には、食事・入浴・排泄などの準備やお手伝いをするスタッフや、
日常生活を送る上での身の回りの介助サポートをおこなう生活支援員がいるところもあります。
そういった生活支援を継続して受けることにより、入居者さまが自立した生活を送れるようになることを目指します。

「らしく」では日常の生活支援のほかに、健康状態を保つための個別支援や、ご要望に応じて病院に同行するなど、
一人ひとりに寄り添った柔軟な対応をおこなっています。

人生のケアサポート

数年前から「社会的入院」が問題となっています。
子どものうちの療育とは保護者が接していけますが、大人になると両親の高齢化などで生活できる場所を失い、
治療は不要なのに受け入れ先がないため入院を続けなければならないという方が多いのです。
そういった社会的入院を解決するためにも、受け入れ先を作ることが必要となります。

これまで、ソーシエは子どもや高齢者に対するケアサポートはあったものの、
成人に対するケアサポートがありませんでした。

放課後等デイサービス「ココノワ」を運営する中で、ココノワを卒業する利用者さまや
成人に対してできることはないか、成人の利用者さまが住める場所を作りたいと考えたのが「らしく」の始まりです。

ココノワ卒業後も同じ法人が運営している事業所で生活できるのは、利用者さまの安心にも繋がり、
ソーシエが目指す人生のケアサポートにも繋がっています。

自立した生活を送るために

地域社会で暮らすことを目標に、基本的なルールを守ることで社会性を育んでいきます。
まずは施設全体のルールである時間を守ることから始め、なぜ時間を守る必要があるのかを知る。
そうやって一つずつルールの意味を学ぶことで、少しずつ社会性が育まれていくのです。

らしくでは、一人ひとりが自立した生活を送れるようにするため、入居者さまごとに個人課題も設定しています。
入居者さまの課題を発見し、解決方法を考え、その課題に呼応した個人ルールを設定することで、
一つひとつの課題を着実に解決していく。
そうすることで「できる」ことを増やし、人間としての成長をすることが目的です。

入居したての方は、ルールを守らなければいけない、自分の思い通りにならないことがあるという経験や認識が薄く、
他人とトラブルになってしまうケースがあります。
だからこそまずは簡単なルールを設定し、守ってもらえるように声掛けをする。
簡単なルールの達成でも成功体験として心に残るので、大事な成長へのステップとなり、
そうした成功体験を積み重ねることで、本当に様々なことができるようになっていきます。
最終的に入居者さまが自立した生活を送れることを目指して、私たちは自立支援をおこなっています。

入居者さまごとに個人課題を設定しています。

入居者さまの成功体験

らしくは障がい者グループホームの中でも介護包括型の部類となり、夜間支援でのサービスがメインになるため、
日中は就労や通所していただくことが原則となります。

立ち上げ事業所の高座渋谷で、一年近く通所が出来ていない入居者さまがいました。
生活リズムも崩れ、施設のルールも守れなくなってしまったのです。
そんな入居者さまが最近、朝起きるようになり、ご飯や入浴のルールも守ってくれるように。
それは訪問歯科の際、自分の名前が記してある書類を見て嬉しそうにしている姿に
職員が気付いたことがきっかけでした。

そこから本人の名前が記されたスケジュールやルールを目のつくところに設置したところ、
行動面が変わったのです。
まさに自立支援、「できる」を増やすを実感できる瞬間でした。

他にも、元々藤沢の事業所が希望だったこともあり、藤沢オープンのタイミングで
高座渋谷から移動した事例もありました。

職員や世話人を含む住人、部屋の大きさなど環境が変わるため障がいがある方にとって移動は大きく、
生活にも影響を受けやすくなります。
ですが、高座渋谷の事業所でしっかりルールを守れてきたからこそ、
移動したあとも変わらず普段通りの生活が出来ています。

これは職員が一人ひとりとしっかり向き合い続け、入居者さまが頑張ってきた結果だと言えます。

誰もが自分らしく生きるための場所作りをします。

ありがたい社員の存在

食事はらしくの職員の手作りです。あたたかい手作りのご飯をいただきます。

介護に比べ、障がい者支援はアプローチの方法が全く異なります。

障がい者の方は一人ひとりに個性があるため、ルーティンが通用しないことも。
通所に行ったはずの入居者さまが来ていないと連絡があったり、
イレギュラーが多くスケジュール通りに進まないことが多々あります。

ただ、そういったイレギュラーを全てをこちらで対応してしまうと入居者さまの「できる」が増えません。
そのため、こちらで対応すること、本人に対応してもらうことを社員が日々考えながらサポートをしています。

ルールが守れないときは、入居者さまの気持ちを汲み、優しく声掛けしながら
ルールの意図や重要さを数日に分けて説明し、少しずつ理解していただく。

入居者さまの「できる」を増やすためには本人だけでなく、社員の根気強さも必要となります。

らしくは夜間支援がメインではありますが、24時間・365日サポートなので、
それを対応してくれている社員の存在は本当にありがたいのです。

らしくの「未来」

らしくでは、ソーシエで人生のケアサポートをしていく上で、
ほかの事業部との連携を取っていきたいと考えています。

65歳を超えると障害福祉サービスから介護保険サービスへ移行するため、介護の方で受け入れが可能となります。
そのため、らしくから介護に移れる体制を整えていきたいと構想中です。

また、ノードワークスでは日中の支援をおこなっており、らしくでは夜間支援がメインとなるため、
ノードワークスと連携しその人のプランを立て、サポートしていくこともできます。

将来的には、ノードワークスのほかにも日中の活動先を運営することによって、
包括的に支援ができる場所を作っていきたいと考えています。
日中も支援できる状態を作っていくことが今後の目標です。

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